iPodの圧倒的優位、Zune登場も当面は変化なしと予測--音楽ケータイが台頭へ

    湯木進悟  [2006/10/26]

    米JupiterKaganの調査部門となるJupiterResearchは、米国内のポータブル音楽プレイヤー市場に関する最新調査レポート「US Portable Music Device Forecast, 2006 to 2011」を発表した。米Apple ComputerのiPodが、当面は圧倒的な市場シェアをキープするとの予測が出されている。

    同レポートによれば、米国民によるポータブル音楽プレイヤーの利用台数は、今年末には3,700万台を突破。同社は、ヘビーユーザーが大半だった初期の頃とは異なり、現在は幅広いユーザー層へと普及が進んで、ポータブル音楽プレイヤーの販売市場が、安定成長期を迎えつつあると分析する。それに伴って、今後は市場成長率が鈍化してくるものの、2011年には米国民のポータブル音楽プレイヤー利用台数が1億台を超えると予測している。

    同社調査ディレクターのMichael Gartenberg氏は「iPodユーザーの多くが、新製品へのアップグレードに積極的であり、今後も(ポータブル音楽プレイヤー市場における)iPodの圧倒的優位が変化する兆しは全く見られない。(Microsoftが)Zuneを発売したり、音楽プレイヤー機能を搭載する携帯電話が次々と登場したり、他の音楽サービスと統合された新デバイスなどが市場に出回ってきたりしても、今後12~18カ月間は、iPodが大きく市場シェアを落とすようになるとは考えられない」とコメントした。

    しかしながら、同レポートでは、MP3クオリティの音楽再生機能を備えた携帯電話のユーザー数が、ポータブル音楽プレイヤーのユーザー数を、2009年には上回ることになるとの見通しも明らかにする。とはいえ、たとえ数多くの携帯電話が音楽プレイヤー機能を装備したとしても、実際に音楽を楽しむために利用されるかどうかに関しては、未だ不透明な部分も残るとしている。

    同社上級アナリストのDavid Card氏は「インフラ面での限界、サービス互換性の不足、高い利用料金、複雑なユーザーインタフェースなど、現状の携帯電話での音楽ダウンロード販売は、幾つもの解決を要する問題点を抱えている」と語った。

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