H-IIAロケット11号機、12月16日に打上げ - 初の「204」型

大塚実  [2006/10/26]

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)の打上げを12月16日に実施すると発表した。打上げロケットはH-IIAロケット11号機で、初めて固体ロケットブースタ(SRB-A)を4本装備する「204」型となる。射場は種子島宇宙センターで、打上げ時間帯は15時32分~15時44分。

移動中のH-IIAロケット9号機(提供:JAXA、右も)。これはSRB-Aを2本(両脇)、SSBを4本(手前と奥に2本ずつ)装備する「2024」型だった

11号機で打上げる「きく8号」(ETS-VIII)。衛星側に大きなアンテナを持たせれば、地上側のアンテナは小さくて済む、ということ

H-IIAロケットの打上げは、9月11日の10号機(情報収集衛星光学2号機)以来およそ3カ月ぶり。今年度はさらにもう1機(情報収集衛星レーダ2号機)も打上げる計画で、3号機/4号機/5号機を連続成功させた2002年度以来となる、H-IIAロケットの年度内3機の打上げを目指す。

今回の11号機では、初めて、SRB-Aを4本装備する「204」型が使用される。従来、H-IIAファミリの中で最も打上げ能力があったのは、SRB-Aを2本、固体補助ロケット(SSB)を4本装備する「2024」型だったが、204型では静止トランスファー軌道(GTO)への打上げ能力が5.8トンと、性能が大幅に強化される。

H-IIAファミリのラインナップ

形態 202 2022 2024 204
全長 53m
質量 289t 321t 351t 445t
SRB-A 2本 2本 2本 4本
SSB - 2本 4本 -
能力(GTO) 3.7t 4.2t 4.6t 5.8t

11号機で打上げられる「きく8号」は、質量約2.8トンという大型の静止衛星。テニスコート大の展開アンテナ2枚(送信用/受信用)を装備しており、山間部や海上などでも、携帯電話程度の小型端末を使った直接通信が可能となる。このアンテナの小型・部分モデル「LDREX-2」による軌道上実験が今月実施されており、アンテナの展開が正常に行われたことがすでに確認されている。

「きく8号」を使えば、こんな小型端末はもちろん……

こういった携帯型端末での直接通信も可能になるという

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