SpaceDev会長、夢の毎日運航する宇宙旅行社「Benson Space Company」を創設

    湯木進悟  [2006/09/29]

    米SpaceDevを創設したJames W. Benson氏は、同社会長兼CTOの地位を退き、商用宇宙旅行を専門に手がけるBenson Space Company(BSC)を設立したとの発表を行った。宇宙船「Dream Chaser」による早期の宇宙旅行ビジネスの立ち上げが目標に掲げられている。

    Dream Chaser(イメージ画像)

    同氏は、1997年にSpaceDevを創設。NASAを始めとする200を超える宇宙計画のミッションに、同社が独自に開発を進めた技術や製品を提供したとされる。特に、民間機で初の宇宙飛行実現を目指して競われた「ANSARI X PRIZE」コンテストにおいては、Paul Allen氏がスポンサーとなる宇宙船「SpaceShipOne」へ、ハイブリッド型のロケットエンジンを提供して、見事にUS1,000万ドルの賞金獲得に貢献している。

    その後、SpaceShipOneに搭載されたハイブリッドエンジンの改良を重ね、同社は、NASAのエームズ研究センター(Ames Research Center)と共に、Dream Chaserの開発を進めてきたという。Dream Chaserは、NASAのラングレー研究センター(Langley Research Center)が開発を手がけた10人乗りの宇宙船「HL-20」をベースとしており、地上から垂直発射で打上げられて、宇宙空間を飛行した後に地上の基地へと自力で戻り、再び同じ機体で宇宙旅行が可能な宇宙船に仕上げられるようだ。

    Dream Chaserは地上から垂直発射で打上げられる(イメージ画像)

    新たに設立されたBenson Space Companyは、3機のDream Chaserを有して、基本的に毎日運航する宇宙旅行パッケージの提供を目指しているという。2008年中に初の弾道宇宙飛行に挑戦して、2009年までに商用化を行うとしている。旅行費用はUS20万~30万ドルの価格帯に設定されるようだが、将来的には値下げも計画されている。また、地球周回軌道の宇宙旅行の実現や、国際宇宙ステーション(ISS)への輸送手段の提供など、幅広い分野にDream Chaserを活用していくプランも明らかにしている。

    まずは弾道宇宙旅行パッケージが提供される(イメージ画像)

    Benson氏は「今後もSpaceDevとの協力のもとに、全人類に新たな宇宙時代の幕開けをもたらすべく奮闘していきたい。今後数年間で、だれでも宇宙に行きたいと願う人が、安全に低価格で宇宙旅行を楽しめる機会を開きたいと考えている」とコメントした。

    Dream Chaserの地上への帰還イメージ

    すでに同社の専用サイト上では、弾道宇宙旅行のオンライン予約受付が開始されている。

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