21世紀に甦るMSX伝説 -1チップMSXの優先販売、27日午後3時から受付開始

海上忍  [2006/09/27]

D4エンタープライズは27日、MSX2相当の環境を手のひらサイズで再現する「1chipMSX」の生産を決定、事前登録していた顧客宛に優先販売の案内を開始した。今回の優先販売は日本国内限定、1人1台までという制限付き。受付は9月27日午後3時開始、9月30日午後9時で締め切られ、10月12日から一般販売が行われる予定。発送時期は「年内」とされ、正式な日程は公表されていない。

1chipMSXは、MSXプラットフォームの復活を願うユーザの声を受け、2005年7月にアスキーがハードウェアの製品化を企画。予約注文の台数が5,000台以上で正式決定される予定だったが、実際の予約数は目標値に達せず断念した経緯がある。その後、MSXアソシエーションにて製品化を再検討した結果、MSX2相当のハードウェアをベースに、将来の拡張に備えたUSBポートなど現代的アレンジを加えたハードウェアとして製品化プロジェクトは再始動。東京ゲームショウ2006に出展するなどの活動を展開していた。

MSXは、米Microsoftと日本のIT系出版社アスキーにより1983年に提唱された、家庭用8bitコンピュータの規格。ハード・ソフトの両方に統一規格を設けるというコンセプトは、各メーカーが独自のハードウェアとシステムを揃えるという当時のトレンドに一石を投じた。なお、当時の家庭用コンピュータの多くは、ROMやカセットテープに収録されたBASIC言語がOS的機能を兼ねることが一般的。マイクロソフトがMSX向けに提供した「MSX-BASIC」もCP/M互換機能を備えてはいたものの、BASICの命令で各種作業を行うというスタイルは同じ。

低解像度のうえ同時発色数が少ないなど、ホビー用という観点では任天堂ファミリーコンピュータなどゲーム専用機に見劣りしていたことを受け、MSX陣営は1985年にビデオ機能を強化した上位互換の規格として「MSX2」を提唱。1988年には日本語対応を強化した「MSX2+」を、1990年には16ビットCPUを搭載した「MSXturboR」を投入したものの、MS-DOS搭載機やMacintoshなどパーソナルコンピュータの普及もあり市場は次第に縮小、1995年にはすべてのメーカーがハードウェアの生産から撤退していた。

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