IBMからハードウェア実装のESB? - 超高速&セキュア

 

日本IBMは14日、XMLデータの高速処理を実現した新製品「IBM WebSphere DataPower SOA アプライアンス(以降、DataPower)」を発表した。発表と同時に出荷開始となる。IBMのソフトウェア事業が発表する初のハードウェア製品という。

日本IBM ソフトウェア事業 WebSphere事業部長 山下晶夫氏

DataPowerの特徴は、日本IBM ソフトウェア事業が提供するハードウェアであるということ。機能はXMLデータ処理の高速化。SOAがエンタープライズのシステム基盤として普及しつつある。SOAにおいてサービス間のデータ交換にはXMLが使われる。XMLの処理がシステム全体の性能に大きな影響を与えるわけだ。つまり、DataPowerの目的はSOAシステムの速度を改善することとなる。ハードウェアではソフトウェアが動作しており、その意味ではソフトウェアプロダクトといえないこともないと山下氏は述べる。

DataPowerのもう一つの特徴は強固なセキュリティの実現。ソフトウェアの面でセキュリティ強化が図られているのはもちろんだが、ハードウェア面でもセキュリティ強化が行われている。まず、取り外し可能なデバイスはない。無理矢理筐体を開いて直接ファームウェアにアクセスしようとしても、動作しない。

山下氏によると、ソフトウェア処理に比べ、DataPowerの処理速度は10倍。しかも初期コストは半額に抑えられるという。

DataPower – 最上位機種から順に青、黄、緑

DataPowerは処理性能によって、最上位機種から順に青、黄、緑と色わけされている。IBMからの直販、パートナーベース経由での販売、内部ハードウェアのOEMなどによる提供となる。

XA35 XML Accelerator, XS40 XML Security Gateway, XI50 Integration Appliance

緑の筐体「XA35 XML Accelerator」は、DataPowerラインナップ中もっとも廉価なプロダクト。XML処理を高速化することに特化したプロダクトで、従来のエンタープライズシステムに導入し、XMLの処理を割り振ることでサーバの処理負荷を軽減するといった用途になる。

DataPowerはリバースプロキシとしても使うことができ、バックデータサービスの隠蔽やSOAPリクエストのロードバランシング、コンテンツのルーティング、メッセージやヘッダの加工、Webサービスのモニタリングやサービスレベル管理なども可能。SSLアクセラレータも実装されている。

XML変換だけの高性能ハードウェアというわけではなく、コンテンツによる振り分けや高度な管理機能など、かなり柔軟に設定ができる点が特徴的だ。

黄色の筐体「XS40 XML Security Gateway」は、XA35 XML Acceleratorにセキュリティ機能を追加した製品。XML/Webサービスに対するファイアウォールやセキュリティゲートウェイとして活用できるプロダクトで、不正アクセスの拒否はXDoS攻撃からの防御に留まらず、整形文書のチェックや妥当性検証も可能。

WS Securityをはじめとするセキュリティプロトコルもサポート、XMLメッセージ全体もしくは一部の暗号化、復号化、電子署名、署名検証なども可能となっている。XA40 XML Security Gatewayを採用した場合、従来はアプリケーションサーバで実施していた各種セキュリティ機能をハードウェアに委譲、アプリケーションサーバではビジネスロジックの処理に専念できるようになる。

DataPowerシリーズ最上位が青の筐体の「XI50 Integration Appliance」。XS40 XML Security GatewayにさらにXML-MQといったヘテロジーニアスな環境の統合機能が追加されている。

XI50 Integration Applianceを活用すると、変換を委譲できるため、従来のシステムをそのままサービスとして公開できるようになる。もちろんデータに限らずプロトコルそのものを変換してくれる。青/黄両方の機能を備えており、すべての用途に対応可能だ。

つまり、DataPowerは高速・高性能なEnterprise Service Bus(ESB)となりうる。

左: 山下晶夫氏、中央: XS40 XML Security Gateway、右: 日本IBM WebSphere事業部 テクニカルセールス 上野亜紀子氏

DataPowerは買収によってIBMの製品ポートフォリオに加えられた。しかし、ソフトウェア事業からなぜアプライアンス、つまりハードウェアが提供されるのか? --山下氏はその疑問に対し、すべては「スピード」にあると述べる。DataPowerがハードウェアという形態をとっているのは、処理速度を劇的に向上させるという目的がある。アプライアンスを既存のシステムに加えて一気に実行速度を向上させることが目的だという。

同氏は、もうひとつの目的として、やはりセキュリティに言及した。ハードウェアであることを活かして、セキュリティを向上させることができるということだ。

買収以前も国内においてDataPowerの代理店販売が行われてきたが、試験導入まではこぎ着けたものの、実際に導入された事例はほとんどなかったようだ。山下氏は、時期が早すぎたのではないかとし、市場におけるニーズの高まりから今後の伸びへの期待を語った。



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