旅行サイト利用者、ネットユーザーの55%に達する - ネットレイティングス

    陸川賢  [2006/08/29]

    ネットレイティングス29日、2006年7月度のインターネット利用動向情報サービスに関する調査結果を発表した。

    同調査パネルは、日本全国の一般家庭及び職場を対象にRDD方式(電話による無作為抽出方式)で選出したもの。その調査結果によると、夏の行楽シーズンとあって、旅行関連サイトの利用者が増加しており、旅行カテゴリ全体で、対前月比17%増の2,378万人に達した。これは同社によると国内インターネット利用者の55%にあたる数で、対前年同月比では331万人(16%)増と、市場全体が大きく成長していることをうかがわせる結果となっている。

    この旅行カテゴリをさらに細分化して見ていくと、「旅行情報全般」部門では楽天トラベル利用者(05年7月287万人 / 06年7月403万人)が対前年同月比で40%増加、トップを行くYahoo!トラベル(05年7月416万人 / 06年7月413万人)に肉迫してきている。また、トラベル業界トップのJTBもサイト利用者(05年7月238万人 / 06年7月321万人)が同35%、83万人増加しており、Yahoo!トラベルと楽天トラベルに続く勢いを見せている。

    一方「地図」部門では、Yahoo!地図情報(05年7月669万人 / 06年7月861万人)が30%近い伸び率を見せ、トップの牙城を強固にしている。しかしながら、Google Maps(05年7月56万人 / 06年7月216万人)も利用者が200万人を突破するなど、急激な成長を見せており、次回調査に注目が集まる。

    ネットレイティングス「旅行関連サイトの利用者推移」(2005年7月と2006年7月の比較、家庭のPCからのアクセス)。旅行関連全体の利用者数は一部サイトを除き、軒並みアップしている。特にGoogle Mapsは284%の伸び率を見せており、今後が大いに期待できる

    「エアライン」部門では日本航空(JAL 05年7月246万人 / 06年7月283万人)と全日空(ANA 05年7月220万人 / 06年7月250万人)がほぼ同様の成長を遂げ、依然激しいトップ争いを繰り広げている。ウェブサイトの利用者数に限定するとJALに軍配が上がっており、半歩リードか、と思わせる材料もあるが、両社ウェブサイト利用者の4割以上にあたる114万人以上が、両方のサイトを利用している重複利用者だといい、トップを確保するための固定客獲得争いは、まだまだ収まりそうにない。

    ネットレイティングス「日本航空、全日空の利用者推移」(2005年7月~2006年7月の比較、家庭のPCからのアクセス)。JALとANAの争いはまさにデッドヒート。より利便性の高いサービスを打ち出すことができるかが、鍵となるだろう

    これらの調査結果を受け、ネットレイティングスの代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「(旅行関連サイトは)上位サイトによる寡占化が進んでいますが、他のカテゴリーとは異なり1社寡占ではなく、複数の上位サイトが激しい競争を繰り広げて上位グループを形成しています」とコメント。また一方で、「一休.com」などのインターネット専業旅行サイトの成長率が、JTBを除く既存の旅行代理店サイトを大きく上回っていることにも注目し、「この激しい競争とインターネットならではのサービス提供をおこなう専業サイトの成長は今後益々利用者の利便性を高め、それが更なる利用者増につながると予想できます」との見解を示した。

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