米航空宇宙局(NASA)は22日(現地時間)、開発中のカプセル型有人宇宙船について、名称を「Orion」とすることを発表した。これまで"Crew Exploration Vehicle(CEV)"と呼ばれていたもので、2010年に退役するスペースシャトルに代わる、米国の新たな有人輸送手段となる。有人での初飛行は2014年まで、月へのフライトは2020年までに実施する予定で、将来的には火星探査も視野に入れる。
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Orionとサービスモジュール。地球帰還時には、Orionが大気圏に再突入し、パラシュートを開いて着陸する |
この"Orion"という名称は、最も良く知られている星座の1つであるオリオン(Orion)座からとられたという。アポロ宇宙船のようなカプセル型の機体になっており、直径は16.5フィート(約5メートル)、質量は約25トン。アポロ宇宙船の2.5倍以上の内部空間を持ち、国際宇宙ステーション(ISS)に6名、月探査には4名の宇宙飛行士を運ぶことができるとされる。
打上げに用いるロケットについては、すでに「Ares I」「Ares V」という名称が明らかになっていた("Ares"はギリシャ神話に登場する神で火星を指す)。OrionはAres Iによって打上げられ、月探査の際には、まず軌道上で月着陸船や地球離脱ステージとドッキング。それから地球離脱ステージの噴射で月軌道へと向かう計画だ。月着陸船と地球離脱ステージは、物資輸送用のAres Vにて打上げられる。
Ares Iは、第1段が固体燃料、第2段が液体燃料を使用する2段式のロケット。第1段には、スペースシャトルの固体ロケットブースタを転用、第2段には、液体水素と液体酸素を使用するJ-2Xエンジンが採用される。
一方のAres Vも2段式のロケットで、シャトルの外部燃料タンクを流用した第1段に、2本の固体ロケットブースタが取り付けられる。第1段にはDelta IVで使用されているRS-68エンジンを5基搭載、第2段は地球離脱ステージにもなるもので、こちらはJ-2Xエンジンを採用する。打上げ能力は、地球低軌道(LEO)に約28万7千ポンド(約130トン)、月には約14万3千ポンド(約64.9トン)。
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