英国最大規模の無料メッシュWi-Fi、ノーフォーク州でスタート

 

英イングランド地方東部にあるノーフォーク州の州都ノリッジで8月1日、英国最大規模の無料公共Wi-Fiサービス「Norfolk Open Link」がスタートした。これは、ノリッジ市の公共プロジェクトで利用は無料。今後2年間パイロットとして運行し、この間、モバイル技術の潜在性や経済振興に与える影響を調べるという。

Norfolk Open Linkはノリッジ市の公共プロジェクト。同国の開発投資振興を担当するNPO、East of England Development Agency(EEDA)より110万ポンド(約2億2000万円)の資金を受けた。システムは英国のシステムインテグレーター、Synetrixが手がけた。

カバーエリアは、市庁舎を中心に半径4km。無線機器ベンダー英Telabria製の小型アンテナ(「Telabria mSystem APM-300」)を200台以上設置し、これを9台のバックホールに接続、最終的には市庁舎にある中央のネットワークゲートウェイと接続する構成をとる。これにより、都市部では完全なメッシュWi-Fiを実現するという。

市の中心部に加え、郊外にある大学、病院、ビジネスパークなどでも無線LANアクセスポイントを提供する。さらに、年内には同州南部の28カ所にもアクセスポイントを拡大する予定だ。同市では、このように都市部と地方をカバーした点で英国初としているほか、公共ベースの無線LANネットワークとしては、英国最大規模を誇るという。また、カバーエリアを広くしたこと、速度を256kbpsに制限した点などで商用無線LANサービスとの摩擦をなくした点も強調している。

利用は無料で、1度のログオンにつきセッション時間は1時間。圏内にいる人は誰でも、自分のPC、PDA、携帯電話を使ってインターネットにアクセスできる。通信速度は、市の職員、フィードバックに応じた契約企業ユーザーには1Mbpsを、その他の企業や住民は256kbpsを実現するという。

ノリッジ市では当初、無線ブロードバンドを無償で地元企業に提供することで経済復興を図るという狙いの下にプロジェクトをスタート、その後、市職員、一般市民にも提供するようプロジェクトのスコープを拡大したという。

これにより、柔軟な労働、情報へのアクセス、モビリティによる経済復興に期待するほか、モバイル技術が与える影響を評価する目的もあるという。たとえば、公共機関では、リアルタイムの公共運送機関情報、eラーニング、モバイルセキュリティシステムやCCTV運行など、無線LAN向けの専用アプリケーションの利用により、効率性がどのくらい改善されるかを評価する計画だ。

プロジェクトは2008年4月まで運行される。



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