写真から3D世界を組み立てるMS Live Labs の「Photosynth」

    Yoichi Yamashita  [2006/08/01]

    Microsoftはボストンで開催中のSIGGRAPHで8月2日(現地時間)に、Microsoft Live Labsが開発中の「Photosynth」という画像処理技術のデモを披露する。

    Photosynthは、同じ場所やオブジェクトを撮影した複数の写真から3Dスペースを構築する。写真ごとに撮影日や撮影条件、使用カメラ、写真の解像度などが異なっていても、Photosynthのアルゴリズムはそれらの類似点や撮影された角度などを分析し、3Dスペースに当てはめていく。ユーザーはPhotosynthクライアントを使って、オリジナルの写真と共に被写体を様々な角度からながめたり、シームレスなズームイン/ズームアウト、仮想的なツアーなどが可能になるという。ズームイン/ ズームアウトには、Microsoftが今年2月に買収したSeadragonのレンダリングとズーミング技術が用いられているそうだ。

    複数の写真からサン・ピエトロ大聖堂を立体的に再現

    可能性として、コンサートのチケットを購入する際に各席からの眺めを確認して席を決めたり、新車をあらゆる角度からチェックするというような例が挙げられている。Flickrのようなオンライン写真共有サイトでは、世界中の景色やオブジェクトの画像が公開されている。それらをPhotosynthで処理し、写真共有サイト上にバーチャルな世界を構築するということも考えられる。

    Microsoft Live Labsではまた、将来的な利用方法として画像による検索を挙げている。様々な画像から世界中の風景やオブジェクトを3Dで構築し、それぞれについてDNAのようなプロフィールを作成しておく。たとえばニューヨーク旅行中に5番街と34丁目のビルの名前が分からないとする。そのビルを撮影し、画像をイメージDNAに参照すると、「エンパイアステートビル」という結果が返ってくる。関連情報や画像を同時に引き出すことも可能になる。

    現在、Microsoft Live Labsのサイトでは開発者がPhotosynthを説明するビデオが公開されている。

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