BEA WebLogic 9.2J - 変わるPortal、Eclipseベースの開発実現も

後藤大地  [2006/07/31]

日本BEAシステムズは31日、WebLogic新製品3プロダクトを発表した。BEA Systemsは12日(米国時間)、WebLogicプロダクトラインの最新版となる3製品を発表。今回の日本BEAシステムズからの発表は、同米国本社の発表を受け、国内における日本語版の展開に関するものだ。

図.1 日本BEAシステムズ、マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャ 堀野仁氏

WebLogicはそもそも国際化されたプロダクトだが、中国語や韓国語など対応すべきロケールが増えた結果、配布物のサイズが大きくなることになった。このため全言語対応したものを一斉リリースするのはなく、地域に対応させたプロダクトを個別にリリースする運びになったのだという。

図.2 発表があった3プロダクトの位置づけ

図.3 ブレンドソリューションによるプロダクトの提供

日本語版WebLogicプロダクト最新版を発表

日本BEAシステムズは、8月3日より次の3製品の国内出荷を開始することを発表。同プロダクトは12日(米国時間)に米国本社によって発表されたプロダクトの日本語版にあたる。本日発表された各プロダクトは、日本BEAシステムズによって日本語化されたプロダクトとされている。日本語化されたマニュアルが含まれるほか、アプリケーションのインタフェースやメッセージが日本語化されている。

  • BEA WebLogic Server 9.2J
  • BEA WebLogic Portal 9.2J
  • BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2J

BEA WebLogicはエンタープライズシステムにおける代表的なJava EEプラットフォームのひとつ。最新版の特徴は、オープンソースソフトウェアと組み合わせたブレンドソリューションや、Eclipse IDEベースの統合開発環境の提供など。

BEA WebLogic Server 9.2J

図1 日本BEAシステムズ、営業技術本部 中谷嬉久氏

BEA WebLogic ServerはBEA Systemsが展開するJ2EEアプリケーションサーバを実現するための基幹プロダクト。登場当時はアプリケーションサーバとしての面が強かったが、現在ではSOA基盤と実現するためのプラットフォームという位置づけが感が強い。Webサービスを実現するための各種技術に対応している。

9.2Jにおける特徴的な機能は次のとおり。

  • Zero-Downtime Application Server
    • Zero Downtime PLATFORM KERNEL
    • Live Update for Application
  • FOUNDATION FOR SOA
  • Ease of Management
  • J2EE 1.4準拠

図2 BEA WebLogic Server 9.2J のリリーステーマ

図3 BEA WebLogic Server 9.2J 公開ベンチマーク実績

9.2Jではダウンタイムを最小限にするための機能が実現されている。さまざまな変更をサーバの再起動なしに動的に実現できるほか、セッションの管理まで考慮したアプリケーションデプロイメントへの対応も実現されている。管理の簡易化を実現するためのコンソールが提供されている点も興味深い。

BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2J

図4 日本BEAシステムズ、営業技術本部 高橋丈氏

Workshopは今回の発表で3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。名称も「BEA Workshop for WebLogic Platform 9.2J」と一新されている。同プロダクトにおける最大の特徴は、Eclipse 3.1 JDT/Web Tools Platform 1.0をベースに構築されていることにある。Eclipse IDEをベースにしたことで、従来まで含まれていたプロプライエタリな拡張子は廃止されている。

開発エディタとしての機能以外にも、ページフローエディタ、JSPデザインパレット、アノテーションエディタ、アップグレードビューなどの機能が提供されている。

図5 Eclipse IDEベースのBEA Workshop for WebLogic Platform 9.2J

図6 オープンソースソフトウェアプラグインも商用コンポーネントも組み合わせて使用可能

Workshop 9.2Jの特徴は、オープンソースソフトウェアをBEAプロダクトの両方が混在している点にある。オープンソースソフトウェア技術と商用プロダクトをシームレスに混在させて使うことができる。これがこれまでのWorkshopと本質的に異なった点であるといえる。これもBEAの推進するブレンデッドアプローチの一環であるといえるだろう。

高橋丈氏は実際にWorkshop 9.2Jを使ったシステム開発のデモを披露。Eclipse IDEが本来実現している便利な機能と、Workshop 9.2Jで実現されている機能を相互に織りまぜながら、Workshop 9.2Jが高い開発生産性を実現していることをアピールした。

図7 Workshop 9.2Jデモンストレーション

BEA WebLogic Portal 9.2J

図8 日本BEAシステムズ、営業技術本部 須江信洋氏

BEA WebLogic PortalはWebLogicをベースとしたポータルソリューション。3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。BEA WebLogic Portalはアウトオブボックスなプロダクトではなく、ポータルシステム開発のライフサイクルをサポートする統括的なプロダクト。

Portal 9.2Jは、エンタープライズレベルにおいてWSRP(Web Service for Remote Portlets) 2.0に対応している点が特徴。標準化はOASISによって推進されている。WSRPを活用すると、ポータルにおけるプレゼンテーション(ポートレット)を簡単に再利用できるようになる。ポータルが大規模になってくると、このようにポートレットを簡単に再利用できるかどうかが重要な開発効率につながることになる。たとえばポートレットカタログを保持しておき、そこからポートレットを引っ張ってきてポータルを作成するといったことができる。もちろん、WSRP経由で画面を構成すると動作が重くなるものの、従来の製品とくらべて3倍弱の高速化が実現されているという。

図9 BEA WebLogic Portal 9.2J – WSRPによるポートレットの再利用

図10 Federationアーキテクチャ

もう一点、特記すべき点は非同期ポートレットがサポートされたことになる。これはAJAXやiFramesを使って実現されている機能が、ポータルページと独立したレンダリングを実現。ユーザビリティの向上を実現させている。このほか、コミュニケーション機能を強化し、最近機能として必要になりつつある要求に対応している。

須江信洋氏はPortal 9.2Jによって作成されたポータルを使ってデモンストレーションを披露。Portal 9.2Jによって提供されているフェデレーション機能やコミュニケーション機能を説明した。

図11 Portal 9.2Jデモンストレーション

図12 Portal 9.2Jデモンストレーション

新しいWebLogicプロダクトが物語るもの

WorkshopがEclipse IDEベースになったことは、開発の趨勢としては当然といえるかもしれない。もはや多くのデベロッパにとって、使い慣れたEclipse IDE以外のIDEの学習をするのは面倒といえるだろう。オープンソースソフトウェアのプラグインも併用できることから、新しいWorkshopが持っているポテンシャルは大きいといえる。

また、WSRPを使うことでポートレットを部品として扱いブラウザから新しいポータルサイトを作成する様子は、Webアプリケーションシステム開発の次のステップを感じさせるものだった。Webサービスそのものを開発に積極的に活用する時代がもうきているのかもしれない。



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