欧州独自のスタンダード規格を策定へ - 音楽/映画/ゲームのオンライン配信

湯木進悟  [2006/07/31]

Viviane Reding氏

欧州委員会(EC: European Commission)は、各種デジタルコンテンツのオンライン配信に関して、欧州地域で生じている問題点などを明らかにし、著作権保護を促進する欧州独自のスタンダード規格の策定を進めるために、広く一般の意見を公募するキャンペーン「Content Online in Europe's Single Market」をスタートした。

欧州連合(EU: European Union)では、2005年まで取り組まれてきた「eEurope 2005 Action Plan」プロジェクトに続き、2010年の実現を目指すデジタル化推進プロジェクト「i2010: European Information Society 2010」が進行中。同プロジェクトの中には、特にオンラインコンテンツの著作権保護などを推進する「Agenda for Unlocking Europe's Digital Economy」プランが含まれており、すでに2005年10月には、音楽コンテンツの著作権を保護するためのガイドラインがECにより明確に示されるに至ったという。

しかしながら、今回スタートしたContent Online in Europe's Single Marketでは、映画やTV番組などの動画コンテンツ、オンラインゲーム、インターネットラジオ、ポッドキャスト、ブログなど、より幅広い著作物を対象にしつつ、欧州で共通のガイドラインを定めていく上での意見の収集がなされるようだ。単に海賊行為の撲滅を目指す提案にとどまらず、理想的な課金システム、セキュリティやプライバシーの確保、快適な配信環境、サービスの互換性といった分野でも、広く意見が受け付けられているという。

EC情報社会/メディア政策委員のViviane Reding氏は「オンラインコンテンツへの手軽なアクセスおよびセキュアな配信システムの実現が、最重要課題に掲げられている。欧州地域において、国境を越えたボーダーレスな市場が形成され、アーティストやクリエイターらが、その才能に見合った報酬を着実に得られるような環境を整えることが求められている」とコメントした。

なお、公募の締め切りは10月13日となっており、寄せられた意見を参考にしつつ、年内には「Commission Communication on Content Online」によるスタンダード規格の策定へと進むとされている。

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