30歳を迎え、初めて国民と認定された伝説のヒーロー - 韓国

韓国では「伝説のヒーロー」が30歳を迎えた。これを機に、韓国政府はこのヒーローを国民の1人として正式に迎えることを決定した。

韓国政府の産業資源部は24日、70年代に製作され大人気を博したアニメーション映画のヒーロー「ロボットテクォンV」に、「第1号 大韓民国 ロボット登録証」を発行したと発表した。

30歳を迎えた伝説のヒーロー「ロボットテクォンV」
画像提供: シンシネ

このロボット登録証は、韓国国民の「住民登録番号」が記された「住民登録証」に類似したものだ。これにより、テクォンVは誕生30年目にして韓国国民であることのお墨付きを得たことになる。

24日はテクォンVの映画が放映されてから、ちょうど30年目に当たる日だ。この日、ソウルにある「芸術の殿堂」で「ロボットテクォンV 30周年祝賀記念行事」が開かれ、テクォンVにロボット登録証が授与された。

産業資源部から発行される「第1号 大韓民国 ロボット登録証」のデザイン案

ここで産業資源部のイ・ジェフン産業政策本部長は「ロボットテクォンVは映画の中の存在ではあるが、当時の子どもたちにたくさんの夢を与えた。そして今、彼らが主役となり、実際にロボット製作に携わるなどロボット産業の発展に絶大な影響力を与えた」とテクォンVの功労をたたえ、ロボット登録証発給の理由を示した。

イ・ジェフン氏が語るように、現在、韓国のロボット製作者はまさに「テクォンV」世代だ。以前本誌で紹介したKISTのNBH-1は胸にVの文字がある。これについて製作者のKim, Bum-Jae博士は、「幼い頃に見たテクォンVにあやかった」と語っていた。また2005年6月に行われた「第2回ASIA ROBO-ONE大会」の優勝ロボットの名前は、まさに「TAEKWON-V」だ。

胸のV字が特徴のロボットテクォンV。テコンドーの技法を取り入れた技で敵を倒す
画像提供: シンシネ

テクォンVは、76年7月24日に初めて映画が公開されたロボットアニメーション。産業資源部の担当者が「日本に鉄腕アトムがいるように、韓国にはテクォンVがいる」と語るように、韓国では誰しもが認めるヒーローだ。

作品の放映は90年代で終了してしまったものの、その後もテレビCMに登場するなど根強い人気を誇っていた。そこで今年、テクォンVの各種権利を管理しているシンシネが、株式会社ロボットテクォンVを設立。続いて、同社と芸能プロダクションのナムアクターズが、テクォンVに関する専属マネージメント契約を結ぶなど、本格的なマーケティングに乗り出している。

シンシネ担当者によると「現在は(テクォンVの)映画だけでなくミュージカルも企画中だ。このほかにも、キャラクターグッズの発売など、マルチに展開していく計画を立てている」という。

じつは今回、テクォンVが栄えあるロボット登録証を得られたのも、シンシネが産業資源部に働きかけた結果だ。ロボット産業課を有し、韓国ロボット産業のさらなる活性化に努めている産業資源部がこれを承諾。ロボット登録証の発行に至った。

ちなみにロボット登録証「第二号」の発行について、産業資源部担当者は「そのようなロボットが出てくる可能性もあるが、まだ決まっていない」と述べている。テクォンVのように長く愛されるロボットの登場に期待したいものだ。

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