HTC、ドコモ向けスマートフォンhTc Zをデモンストレーション

    小山安博  [2006/07/18]

    台湾High Tech Computer(HTC)は、Windows Mobileを搭載したスマートフォン「hTc Z」をNTTドコモが公開したことを受けた発表会を開催するとともに、国内法人「HTC Nippon」の設立を発表した。

    hTc Z

    HTCのピーター・チョウCEO

    HTCが開発する「hTc Z」(Zの発音は[Zi:])は、Windows Mobile 5.0を搭載し、スライド式のキーボード、タッチパネル液晶を搭載したスマートフォンだ。携帯電話としてはW-CDMAとGSM/GPRSに対応し、海外でも利用可能。IEEE802.11b/gやBluetooth、microSDカードスロット、USBポートも搭載しており、接続性に優れている。PCとはActiveSync経由でデータの同期が可能。

    スライド式キーボードを出したところ。QWERTY配列のフルキーボードを備える。W-ZERO3と比べてボタンの大きさが特徴的

    本体背面。本体背面には有効200万画素のCMOSカメラを搭載。テレビ電話用に本体前面にもカメラを備える

    本体左側面

    本体右側面

    本体底部

    スタイラスは本体底面にある

    基本的な部分は、ウィルコムのPHS端末「W-ZERO3」と同等だ。hTc Zは、OSに関してWindows Mobileの中でもPhone Editionを搭載しており、W-ZERO3とは異なるものの、マイクロソフトによれば、OSの機能的には「ダイヤル画面が違うぐらい」だそうだ。W-ZERO3はシャープがデザインしたもので、hTc Zのダイヤル画面の方がWindows Mobile標準の画面らしい。

    W-ZERO3に対しては、台湾HTCのピーター・チョウCEOが「3Gで高速通信が可能、国際ローミングが可能、より小さくて電話としても使いやすい」などといった点を利点として挙げる。W-ZERO3も台湾などでローミングが可能だが、より対応エリアが広い点を強調したものと見られる。

    機能としては、Pocket OutlookによるメールやInternet Explorer MobileによるWebブラウジングに加え、Office MobileやWindows Media Player 10 Mobileなど、PC向けデータの閲覧や作成など、PC並みの操作を実現できる。iモードサービスについては非対応だ。

    ドコモではhTc Zを法人向けに31日から販売するが、一般販売の予定はない。今回、ドコモは同社で初めて「ドコモブランド」の携帯電話ではなく、「HTCブランド」の端末としてhTc Zをリリースする。この「新スキーム」(ドコモ法人営業部 三木茂プロダクトビジネス部長)により、「優れた端末を市場のニースに答えて素早くリリースできる」(同)としている。サポートでは従来の法人向けと同様のサポート体制を敷く。

    W-ZERO3では通信の定額制が利用可能だったが、ドコモはiモード以外のデータ通信定額制はなく、iモード非対応のhTc Zでデータ通信を利用する場合にはドコモの各種料金プランを利用する。三木部長は、現時点では定額制を導入する予定はないとしている。

    hTc Zは、ドコモとHTC、マイクロソフトが共同で開発したとしているが、HTCは台湾で同様のスマートフォンを開発しており、チョウCEOは一般販売にも意欲を見せていることから、他キャリアに対する働きかけも示唆した。チョウCEOは、2007年末までに100万台を売りたい意向で、HSDPA端末を含む新端末の投入も検討している模様だ。

    三木部長によれば、hTc Zはすでに法人2社が導入を決定しており、さらに15社が前向きに検討しているということで、繰り返しhTc Zへの期待を口にした。

    hTc Zのスムーズな日本投入を祈願してドコモから贈られたというダルマに目を入れるチョウCEO。右はドコモの三木部長

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