米Microsoft、「Virtual PC 2004」の無償提供を開始

    Junya Suzuki  [2006/07/13]

    米Microsoftは7月12日(現地時間)、仮想化(バーチャライゼーション)ソフトウェアの最新アップデート「Microsoft Virtual PC 2004 Service Pack 1」をリリースした。また同社はこのタイミングでVirtual PC 2004の無償化も発表しており、Windowsユーザーが自身のマシン上で手軽にバーチャルマシン(VM)環境を利用することが可能になった。Virtual PC 2004の要求システムスペックなどの詳細の確認やダウンロードは、SP1の専用ページから行うことができる。

    今回無償提供が開始されたVirtual PC 2004は、メインとなるホストOS環境上でバーチャルマシンを介してゲストOSを実行し、1つの物理的なマシンで複数のOS環境を動作させることを可能にするソフトウェア。Virtual PC 2004が対象とするのはクライアント/サーバ環境のうち、主に一般ユーザー向けのクライアント環境。そのメリットとしては、最新OS上で旧世代OS向けアプリケーションを動作させたり、ソフトウェア開発やアプリケーションの動作テストなど、現在利用しているシステム環境をそのままに、手軽にテスト環境を構築できる点にある。

    必要となるシステムの最低スペックは、2次キャッシュを備えるAMDまたはIntelのx86プロセッサで400MHz動作以上(1GHz以上を推奨)、CD-ROM、ホストOSとしてWindows 2000 Professional SP4以上または、Windows XP Professional/ Tablet PC Editionなど。物理メモリやHDD容量の要件はゲストOSの種類によって異なる。詳細はVirtual PC 2004 System Requirementsのページを参照のこと。

    またMicrosoftは、来年2007年にリリース予定の「Virtual PC 2007」でも製品の無償提供を計画している。同バージョンでは、2007年1月に一般向け販売開始が予定されているWindows Vistaのサポートも行われる。

    現在PC市場では、主にサーバ関連を中心に仮想化技術が一大ムーブメントとなっている。アプリケーションや用途ごとに複数存在するサーバを、仮想化技術を利用して1つのマシン上にまとめ、システム維持コストや管理コストの削減が期待できるためだ。一方のクライアント側では、主にMac OS上でWindowsアプリケーションやハードウェアを利用するために「Virtual PC」を活用したり、新規参入で話題となった「Parallels Desktop for Mac」の利用が進んでいる。これら仮想化技術の分野では最大手のVMwareをはじめ、Microsoftの「Virtual Server」「Virtual PC」、そしてオープンソース勢力のXenなど多くのベンダーがひしめいており、互いにしのぎを削っている。折りしも同日にVMwareが「VMware Server」正式版の無償リリースを開始すると発表しており、ユーザー獲得のためにローエンドの製品ラインを中心に無償化を進めるベンダーも増えている。

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