苦境に立つ米Vonage、USBメモリのIP電話「V-Phone」を発表

Yoichi Yamashita  [2006/06/30]

米Vonageは6月29日(米国時間)、USBメモリにVoIPソフトを収めた「V-Phone」を正式に発表した。ブロードバンド回線に接続しているWindowsパソコンのUSBポートに差し込むだけで、Vonageが提供するVoIPサービスを使った通話が可能になる。

V-Phoneは250MBの容量を持つUSBメモリにVoIPソフト「Vonage Talk」がプリロードされている。パソコンのUSBポートに差し込むと、自動的にVonage Talkが起動、V-Phoneのオーディオジャックに同梱のヘッドセットを接続して通話する。コンタクトなどVonage TalkのデータはすべてUSBメモリ内に記録される。VoIPソフトを入れた自分のパソコン以外でも、簡単にVonageのアカウントを使えるようになるのが特徴だ。対応OSは、Windows XP/2000/ME/98SEなど。Mac OSやLinuxには対応していない。

V-Phoneと付属のヘッドセット

V-Phone本体の価格は39.99ドルで、アクティべーション費が9.00ドル。通話料金は、家庭ユーザー向けの1カ月500分までのサービスが月額14.99ドル、通話時間無制限のサービスが同24.99ドル。ビジネス向けの通話時間無制限のサービスは同34.99ドルだ。米国から米国/カナダ/プエルトリコへの通話が対象で、これらの国以外に電話をかける場合は国際レートが適用される。

eBay傘下のSkypeを始め、Yahoo!、Microsoft、Googleのインスタントメッセンジャーも音声通信に対応するなど、一般向けのVoIP市場は競争が激化している。そのような中でVonageはユーザー獲得につながる特色を打ち出す必要があった。加えて今年5月の新規株式公開(IPO)以来のトラブルである。IPOに際してVonageが事実に反する情報を公開したとして、株式を購入した顧客などが加わった集団訴訟が起こり、株式が急落した。V-Phoneは苦境に立たされたVonageが挽回を図る製品としても注目されている。

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