隠し撮りカメラを探知&撮影不能に! ジョージア工科大が新システム商品化へ

    湯木進悟  [2006/06/20]

    米ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)のコンピューティング学部(College of Computing)では、デジタルカメラおよびビデオカメラによる盗撮行為を防止可能な新システムの研究開発が進められている。

    同大学のGregory Abowd助教授が率いる研究チームのもとで完成した新システムのプロトタイプは、プロジェクタ・センサ・発光装置・PCなど、すべて市販の機器を組み合わせて作られているとされる。警戒対象に指定された特定エリアをスキャンして、デジタルカメラなどに用いられるCCD(画像処理センサ)の反射率や形状を検出。エリア内で検出が行われると、CCDに向けて白色レーザーを飛ばし、画像の撮影阻止を試みる仕組みになっているという。

    左から、新システムの研究開発に携わるJay W. Summet氏、James R. Clawson氏、Gregory Abowd助教授、Khai N. Truong氏

    プロトタイプのテストを行うJay W. Summet氏(左)およびJames R. Clawson氏

    フィルムを使用する銀塩カメラなどは検出できないとされるものの、携帯電話に搭載されたカメラ機能を含め、ほとんどのタイプのデジタルカメラ・ビデオカメラの撮影を阻止できるようだ。Abowd助教授は、すでにプロトタイプが、展示会で新製品の撮影を禁止するといった、狭いエリアでの盗撮を防ぐ目的ならば、十分に実用化できるレベルまで仕上がっていることを明らかにしている。

    同助教授は、今後の課題として、認識精度を高めながらより広いエリアでの利用を可能にしていく方針を掲げており、最もニーズのある分野として映画館での盗撮防止を挙げた。同研究チームのJames R. Clawson氏は、公開されたばかりの新作映画を、映画館内で違法にビデオ撮影して、大量の海賊版を売り上げる悪質な行為が広がっていることを懸念し、新システムを映画業界で盗撮防止に役立てられる可能性に言及している。

    なお、Abowd助教授は、新たに"DominINC"という名称の会社を立ち上げて、同大学からスピンオフして誕生するベンチャー企業などの支援制度「VentureLab」のもとに、業界から資金面でのサポートを得つつ、新システムの商用化を目指す活動をスタートしているという。

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