ガッチャマン、タイムボカンなど名作が集結、「タツノコプロアニメ博覧会」

    野口智弘  [2006/06/15]

    東京・杉並の杉並アニメーションミュージアムにおいて、5月30日より企画展「タツノコプロアニメ博覧会」が開催されている。これは多くの人気作品を手がけているアニメ制作会社、竜の子プロダクション(通称「タツノコプロ」)にスポットを当てた展覧会で、制作当時の資料などを展示するもの。開催期間は8月27日まで。開館時間は10時~18時(入館は17時半まで)で、毎週月曜休館。入場無料。

    館内の展示風景から。制作時の資料やポスター類のほか、当時発売されたおもちゃなども集められている

    日本アニメの総合ミュージアムとして2005年3月に開館し、2006年5月までの1年2カ月間で6万人以上が訪れた杉並アニメーションミュージアムでは、年4回ほど企画展を開催しており、今回の「タツノコプロアニメ博覧会」で6回目となる。今回テーマに選ばれたタツノコプロは1962年に設立され、『科学忍者隊ガッチャマン』『新造人間キャシャーン』などのヒーロー作品、『ハクション大魔王』『タイムボカン』シリーズなどのギャグ作品、『昆虫物語みなしごハッチ』『樫の木モック』などの童話作品をそれぞれ代表作としている。1970年~80年代を中心に大きな人気を博し、日本国内だけでなく海外でも高い評価を獲得した。実際に今回の企画展においてもさっそく海外からの来場者が訪れているという。

    企画展では設定画や当時のポスター、写真資料などを中心に構成し、最新作『鴉-KARAS-』の資料展示や、子供向けのお絵かきコーナーなども設けられている。決して大規模なものではないが、貴重な展示物がコンパクトにまとめられており、アニメの専門的な知識がなくともわかりやすいものとなっている。また館内のアニメシアターでは日替わりでタツノコ作品が上映されており、過去の名作を実際に見て楽しむことができる。上映スケジュールについてはミュージアムの公式サイトを参照していただきたい。

    『科学忍者隊ガッチャマン』のブースでは設定画や台本のほかポスターやヘルメットも展示。タツノコプロの代表作として根強い人気を誇るだけに力が入れられている

    『ガッチャマン』色彩設計用に美術監督の中村光毅氏が描いたコンテボード。海底(上)やメカの「ゴッドフェニックス」(下)などシンプルな色彩で雰囲気を見事に表現

    『ヤッターマン』設定画。キャラクターデザインは天野喜孝氏。メカニックデザインは大河原邦男氏。両氏はタツノコプロの作品のメインスタッフとして腕をふるった。

    『ヤッターマン』のアフレコ台本。絵のタイミングなどに合わせてセリフが細かく修正されているのがわかる

    また館内ではタツノコプロが今回の企画展に合わせて特別に編集した「タツノコ主題歌集」も常時流されている。歴代作品のオープニング&エンディング映像をバージョン違いもふくめて上映するもので、1時間54分にも及ぶ大作。懐かしい名作からソフト化されていない貴重な映像まで、見ていて飽きない内容となっている。

    このほか日本アニメの歴史と制作過程を紹介する常設展や、ライブラリなども通常どおり見学が可能。また6月24日、25日には『機動戦士ガンダム』の脚本を手がけた松崎健一氏によるシナリオ教室が同ミュージアムにて開催される。参加無料だが定員が20名となっており、事前申し込みが必要。

    『昆虫物語みなしごハッチ』の16mmフィルムも展示。ライトボックスの上に置かれたフィルムはルーペで鑑賞できる

    写真展示から当時の制作風景。タツノコプロ設立者の吉田竜夫氏(上)は数多くの原作とキャラクターデザインを手がけた。鳥海尽三氏(下)は黄金期の脚本を支えた人物

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