楽しく学べる組立ロボットの次世代機「レゴ マインドストーム NXT」発表

    野口智弘  [2006/06/08]

    レゴジャパンは、「レゴ マインドストーム NXT」をこの秋に発売すると発表した。「レゴ マインドストーム」の次世代機で、学校などの教育機関を対象とした「教育用レゴ マインドストーム NXT」と一般用の「レゴ マインドストーム NXT」の両バージョンが発売される。教育用バージョンは9月上旬に39,900円(基本セット)で発売、一般用は10月に42,000円で発売。

    「教育用レゴ マインドストーム 基本セット」から。「Hockey Robo(ホッケーロボ)」と呼ばれる形態で、発表会の実演でもクルクルとすばやい動きを見せていた

    「教育用レゴ マインドストーム 基本セット」の内容物。モーター、センサー、充電式バッテリー、収納ケースなどが詰め合わされている

    「レゴ マインドストーム」は、組立ブロック玩具の「レゴブロック」で世界的に有名な玩具メーカー・レゴが、マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同開発したインテリジェント・トイで、初代の「レゴ マインドストーム RCX」は1998年に発売され、ロボット制作とプログラミングを楽しみながら学べる商品として長く人気を博している。

    フルモデルチェンジを行ったレゴ マインドストーム NXTは各機能が大幅にグレードアップしている。8ビットだった頭脳が32ビットとなっただけでなく、従来のタッチセンサーと光センサーの高機能化に加えて、超音波センサーとサウンドセンサーが追加されており、より多彩な動きや反応を見せられるようになっている。また2個だったモーターが3個となってパワーが増したことにより、二足歩行型ロボットを組んで動かすことも可能となった。このヒューマノイド形態は「Alpha Rex(アルファレックス)」と呼ばれており、発表会でも音楽に合わせてダンスを踊るなど、愛嬌を振りまいていた。さらに単純な発信音のみだったサウンド機能は、英単語や各種サウンドを発することができるようになったほか、Bluetooth通信機能も搭載しており、携帯電話やPDAとの通信も可能となっている。プロモーション映像にも携帯電話をリモコンとしてロボットを動かす様子が収録されていた。外見もホワイト、グレー、オレンジを貴重としており、子供向けながら安っぽさのないハイセンスなものとなっている。

    音を感知してダンスを踊る二足歩行の「Alpha Rex(アルファレックス)」。なお教育用のセットでこの状態にするには別売の拡張セット(8,200円)が必要となる

    レゴ マインドストーム NXTは単にハード面が強化されただけでなく、ソフトの面でも向上が図られている。教材使用が前提となる教育用レゴ マインドストーム NXTのソフトには「指導ガイダンス機能」が付いており、一般用のソフトとは内容が異なるが、両ソフトに共通してプログラミング操作はしやすくなっているとのこと。また従来はWindows対応のみだったが今回はMacにも対応している。

    「レゴ マインドストーム」主要機能の比較

    従来 レゴ マインドストーム NXT
    頭脳 8ビット 32ビット
    開発環境 Windowsのみ対応 Windows・Macに対応
    PCがなくてもプログラミング可能
    センサー タッチセンサー
    光センサー
    タッチセンサー
    光センサー
    サウンドセンサー
    超音波センサー
    パワー モーター×2 モーター×3
    サウンド 単純な発信音のみ 多彩な英単語やサウンドを搭載
    コネクター アナログワイヤーケーブル×2 デジタルワイヤーケーブル×6
    カラートーン イエロー×黒×紫 ホワイト×グレー×オレンジ

    また従来のレゴ マインドストーム RCTにおいて使用されてきたプログラミングソフト「ロボラボ」も、NXTの発売に合わせて最終版がリリースされる。9月発売予定の最終版「ロボラボ2.9」はRCT版だけでなく、NXT版のハードウェアにも対応。これまでロボラボで蓄積してきたプログラミングの財産は引き続きNXTでも使用できる。なおレゴ マインドストーム RCXとロボラボは、レゴ エデュケーションによって2009年末までの販売とサポートが保証されており、世代切り替えについても配慮がなされている。

    発表会ではパーツの組み合わせによる様々な形態も一例として披露された。サソリ型の「Spike(スパイク)」(左)と、つかみ機能を重視した「RoboArm(ロボアーム)T-56」

    発表会ではとくに先行して発売が行われる教育用レゴ マインドストーム NXTについて多く紹介がなされた。レゴジャパンは近年問題視されている子供たちの理科離れをレゴ マインドストーム NXTの教育現場での活用によって解消したいとしている。また発表会の映像ではさまざまな組み合わせが紹介されたが、何種類のロボットが作れるのかという疑問については「遊ぶ人のクリエイティブ次第」とのことで、レゴブロックならではの組み合わせの豊富さは今回も発揮されているようだ。また通常のレゴブロック製品との互換性も大きなポイントで、全てのレゴブロックが買い足し部品として使用できるとのこと。このほかに現時点で日時は決定していないが、今夏には東京・お台場の日本科学未来館とのタイアップイベントが行われる。教育用レゴ マインドストーム NXTの実演が予定されており、発売に先駆けて同商品を体験できる貴重な場となりそうだ。

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