韓国で脳を鍛えるゲームが流行の兆し - 日本との違いは"教育"

    佐々木朋美  [2006/05/30]

    GAMEVILは30日、同社のゲーム「ぽんぽんストーン! IQ」が、5月の「今月の優秀ゲーム」に選定されたと発表した。

    「今月の優秀ゲーム」は、韓国政府の文化観光部傘下にある韓国ゲーム産業開発院が主管となり、毎月優れたゲームに贈っている賞だ。

    「ぽんぽんストーン! IQ」は、日本でもサービスされている携帯電話用ゲーム「ぽんぽんストーン!」シリーズの一つ。障害をよけながらひたすら水切りを続ける「ぽんぽんストーン!」とは異なり、名前に「IQ」がつくだけに脳を鍛えられることにポイントを置いたパズルゲームとなっている。

    100からなるステージを、頭を使ってパズルを解いていく方式。それらはいずれも実際のIQテストと同様、空間知覚能力や推理力、発想の瞬発力を必要とする。人気の機能は、クリアするごとにユーザーのIQを表示してくれる点だ。このほかバラエティ豊かなキャラクターを導入するなどして、中・高生からの厚い支持を得ており、これまでに最高7,000件/1日のダウンロードを記録するほどの人気ゲームとなった。

    「ぽんぽんストーン!IQ」のゲーム画面。ステージをクリアすると、これまでの最高IQ(上のオレンジ色の字)と、現在のIQ(下の白の字)を確認できる

    日本を含む海外でのサービスはいまだ未定だが、GAMEVILでは同ゲームの海外進出を今年の目標の一つとしているため、日本市場に登場する可能性も残されている。

    「ぽんぽんストーン! IQ」の入賞に象徴されるように、韓国でもここのところ「脳を鍛える機能」が、カジュアルゲームのトレンドとして脚光を浴びつつある。ただし、同ジャンルに関しては韓国よりも日本の方で人気度が高い。そのため、ポータブルゲーム機で"脳力"を鍛えようと大人も熱中する日本の様子がマスコミで何度か紹介されている。

    韓国の場合は、携帯電話やポータブルゲーム機だけでなく、オンラインゲームにも波及している点が日本とはやや異なる。NEXONによる、遊びながら学べるオンラインクイズゲーム「キュープレイ」は、最近の「脳トレ」ゲーム流行の中で注目を浴びているゲームの一つだ。とくにここで出題された問題の一部が、韓国版センター試験ともいえる「修能」で出題されたこともあり、注目度は大変高い。

    こうしたこともあり脳力を鍛えるゲームの主力ユーザー層は中・高生で、韓国では「脳を鍛える」=教育という図式が成り立っているようだ。

    それでは日本の同ジャンルゲームのように、幅広い層から支持されるカジュアルゲームがあるのかといえば、それは花札ゲームに尽きる。「ゴー・ストップ」と呼ばれるこのゲームは、絵を合わせて集めた持ち札の点数を競うという簡単なルールだが、それがかえって幅広い層からの支持を得る理由ともなっている。

    携帯電話版やオンライン版など様々なバージョンがサービスされている「ゴー・ストップ」は、韓国の国民的ゲームといえる。カジュアルゲームポータルでこれがないサイトはほぼないほどであり、通勤および通学の電車で、携帯電話版を楽しむ姿もよく見られる。

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