米YahooとeBay、ライバルGoogleに対抗する戦略提携を発表

    Junya Suzuki  [2006/05/26]

    米Yahoo!と米eBayは5月24日(現地時間)、複数年におよぶ戦略的提携を発表した。検索システムやオンライン決済システムの利用、Web広告、ツールバーの共同リリースなど多岐にわたる内容となっている。両社の取り組みは今年中にも開始される見込みで、今後数ヶ月のテスト期間を経た後、来年2007年にすべての項目での協業をスタートさせることになる。今回の提携の背景には、顕在化しつつある共通のライバルGoogleに対抗する狙いがある。

    今回の提携に関して米Yahoo会長兼CEOのTerry Semel氏は「技術とサービスでリードを続けるYahooとeBayの提携により、ユーザーはただ1つの最高のオンラインサービスを享受できることになる。またオンライン広告の分野でYahooは業界をリードする立場にあり、今回のeBayとの提携がインターネット最大のコミュニティを形成し、スポンサー検索やバナー広告などのビジネスをさらに拡大するチャンスとなるだろう」とコメントしている。一方の米eBay社長兼CEOのMeg Whitman氏も「Yahooはそのリッチなコンテンツとプレミアムサービスで膨大なトラフィックを集めており、両社の提携がビジネスを大きく成長させるきっかけとなると考えている」と同調する。

    今回の提携は、両社の持つシステムを相互利用すると共に、それぞれの分野で業界トップという地位を利用して広告ビジネスを拡大するというものだ。まず、Yahooの持つ検索システムの利便性を高め、eBayとYahooのユーザー双方に検索結果のクオリティや鮮度という面でより強力で包括的なサービスを提供する。またeBay子会社であるPayPalのシステムをYahooサイトで採用し、オンライン決済がよりスムーズに行えるようにする。

    広告面では、eBayサイトを通して提供されるすべてのバナー広告をYahooが取り扱うことになる。広告ではまた、Yahoo MessengerやSkypeを介してオンライン広告主に直接音声電話で呼び出しが可能な「Click-to-call」と呼ばれるサービスの提供も行う。それ以外にも、両社共通ブランドのツールバーの提供を行い、それぞれのサービスを簡単に呼び出せるように工夫していくという。

    今回の提携は、eBayの潜在的な脅威になろうとしているGoogleへの対抗策という意味合いが強い。Googleは、PayPal対抗となる決済サービスやユーザー参加型広告サービスの「Google Base」を次々と立ち上げて、オンラインオークション分野にも影響力を及ぼし始めていた。経済紙の米Wall Street Journalによると、eBayはMicrosoftとYahooの両社に秘密裏に接触し、いずれの提携相手が最適であるかの物色を行っていたという。これにより、米AOLとの提携を行ったGoogle、YahooとeBay、Microsoftというインターネット時代の業界リーダーとなる3つのグループが形成されたことになる。

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