タカラトミー、看板商品「ゾイド」でPC向けオンラインゲームに参入

      [2006/05/25]

    タカラトミーは25日、オンラインシミュレーションゲーム「ゾイドオンラインウォーズ」を発表した。キャラクター商品やテレビアニメとしても展開されているプラモデル「ゾイド」を題材にしたPC向けゲームで、インターネットを通じて全国のユーザーと対戦が楽しめる。27日より先着300名を対象としたβテストを開始する。

    ゾイドオンラインウォーズは、あわせてオープンするゾイドのコミュニティサイト「ゾイドユニバース」内の1コンテンツとして提供される。ゾイドユニバースでは、会員各自のページを飾るゾイドを購入して好みに応じてカスタマイズでき、ここで揃えた自分のゾイドを、ゾイドオンラインウォーズに自軍のユニットとして参加させることができる仕組み。ゾイドや各種アイテムの購入にはゲーム内の通貨「Ziポイント」が必要で、各ユーザーには入会時に一定のZiポイントが与えられるほか、追加料金を払って増やすこともできる。

    まずWebサイト「ゾイドユニバース」でマイキャラクターを作成する。共和国と帝国で使用できるゾイドが異なるので、1ユーザーが最大2種類のキャラクターを作成できるのが特徴

    「ゾイドユニバース」でカスタマイズした機体を、「ゾイドオンラインウォーズ」(右)に登場させることができる。「ゾイドオンラインウォーズ」自体はWindows 2000/XP用のアプリケーションソフトとしてダウンロード提供される

    購入できる機体は20種類、カスタマイズ用アイテムは100種類以上がラインナップされ、順次追加されていく。また、ゲーム内では野生のゾイドを捕獲するミッションも設けられるといい、ゾイドユニバースでは購入できないレアキャラクターを見つける楽しみも用意される。そのほか、アニメ「ゾイド」シリーズの登場人物をサポートキャラクターとして"購入"し、ユーザーと共に戦いに参加させることもできる。

    ゲーム内容はHEX(六角形のマス目)状のフィールドで各ユニットを戦わせる戦略シミュレーションスタイル。敵の全ユニットを倒すことで勝利となるほか、敵隊長機の撃破により勝利、時間内により多くのユニットを倒した側が勝利などいくつかのルールが用意され、対戦前に選択できる。同じフィールドに最大4名のユーザーが同時参加できるので、ネットワークを通じてユーザー同士の協力が必要になる局面も考えられる。戦闘シーンでは攻撃の様子が3DのアニメーションCGで表現されるが、ノートPCなど描画性能の比較的低いマシンでも快適に楽しめるよう、プリレンダーのグラフィックで表示される。

    メイン画面は親しみやすいHEXフィールドの戦略シミュレーションゲームとなっている。大戦前にはオペレーターからのアドバイスがあるが、ちゃんと共和国オペレーターと帝国オペレーターで別のグラフィックが用意されている

    戦闘画面は3Dで描かれるが、プリレンダーCGなので高性能グラフィックボードなどは必要ないという

    最初のβテストは27日14時より開始し、事前抽選は行わず先着300名を対象とする。6月中旬に600名の2次βテスト、6月末に1,200名の3次βテストを予定しており、正式サービス開始は8月になる見込み。β期間中は無料で、正式サービス時の料金は未定だが、入会金3,000円程度、月額利用料金数百円を想定しているという。入会金には入会月の利用料と、最初にゾイドやアバターをそろえるためのZiポイントを含める予定。

    ロングセラー商品とコミュニティサイトを連動展開 - 将来はゾイド以外も

    ゾイドは、トミーが1982年に発売したプラモデル「メカボニカ」が元となっている商品シリーズ。恐竜型の骨格と金属の身体を持つ「メカ生体」同士の戦いを描くというコンセプトの下に、1983年より商品が展開されている。メカ生体が独自の生態系を形成する「ゾイド星(惑星Zi)」の2大勢力、共和国・帝国による壮大なバトルストーリーなど、本格的な背景設定が特徴で、その"本物らしさ"が子供たちだけでなく、模型やSFのファンからも注目を集めた。1991年に一度販売を終了しているが、1999年に再びプラモデルを発売するとともに、テレビアニメの放映も開始。以降現在に至るまで、トレーディングカードなどのキャラクターアイテムやゲームソフトなど、多様な商品を展開しており、タカラトミーの看板商品のひとつとなっている。

    発表会はなぜか秋葉原のメイドカフェ「めいど in じゃぱん」での開催。冒頭には紙芝居「リカちゃんに教わるゾイド劇場」が上演され、ゾイドの基礎知識がレクチャーされた

    紙芝居をしてくれた店員の野水伊織さん。ゾイドも好きということで「『サーベルタイガー』とかあこがれだったので……」と話していたが、『セイバータイガー』を旧シリーズ名で呼んだあたり、実はかなりのマニア?

    タカラトミー フロンティア事業本部デジタルエンターテイメント事業部の森岡俊広事業部長

    ゾイドユニバース内には、ゾイドオンラインウォーズ以外にも新しいゲームやサービスを追加していく予定で、ゾイドオンラインウォーズで育てた自分だけのゾイドを別のゲームに登場させるといった展開も考えられている。

    発表会で同社フロンティア事業本部デジタルエンターテイメント事業部長の森岡俊広氏は「発売当初、子供たちだったゾイドファンもいまではお父さんになり、今度は子供たちにゾイドを遊ばせるといった時代になった。ゾイドはプラモデルファンだけでなく、メカやアニメが好きな方にも幅広く遊んでいただいてきたが、ゾイドユニバースが同じ趣味を持つ人のコミュニティとなるよう広げていきたい」と話し、今回のオンライン展開が、単に1ゲームタイトルの発表ではないことを強調、今後インターネットを活用して、ゾイドファンにさまざまな新しい楽しみを提供していく用意があることを伝えた。また、タカラトミーはさまざまなロングセラー商品を抱えており、ゾイド以外の商品でもコミュニティサイトなどを核にした、オンライン展開を視野に入れていきたいとした。

    発表会途中で、「戦うゾイド伝道師」ことゾイドのPRキャラクター、マスクド・ライガーD氏が乱入。「ライガーDはプラモばっかり作っているわけじゃないぞ! ゲームもまかせとけ」と威勢良く登場しつつ、デモの合間にはこの日発売の「ゾイド:ネオブロックス NBZ09 バイトグリフォン」をちゃっかり宣伝。「グスタフ」「ゲーター」といった比較的初期のゾイドがゲーム内に登場しているのを見て、自社商品でありながら本気で喜んでいた

    ライガーDもプレイヤーとしてオンラインウォーズに参加?!

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