2010年、カーナビは低価格化で日用品レベルに!? 叫ばれる技術革新の必要性

    湯木進悟  [2006/05/25]

    米Gartnerは、カーナビゲーションシステム市場の今後を展望する最新調査レポート「Vehicle Navigation Must Evolve or Face Commoditization」の発表を行った。カーナビのコモディティ化が進み、プレミアム商品としての価値が低下していく可能性が高いとの分析も出されている。

    同調査によれば、現在の米国におけるカーナビ利用者数は自動車オーナー全体の約8%に過ぎず、欧州におけるカーナビ利用者数も自動車オーナー全体の約20%にとどまっているとされる。しかしながら、次に購入予定の自動車にカーナビを装着する予定であると答えた自動車オーナーは、米国および欧州でともに約4割に上っているという。また、米国のカーナビ購入予定者のうち、約4人に1人がポータブル型製品の購入を検討していることも明らかになった。

    こうした現状を考慮して、同社Manufacturing Industry Advisory Service部門のリサーチ担当副社長・Thilo Koslowski氏は「価格競争や技術の進歩といった強力な要因によって、今後4年間で、カーナビのプレミアム商品価値は弱まり、低価格化による一層の普及が見込まれる。さらに、消費者がカーナビに求める点なども、徐々に変化してくるだろう」とコメントしている。

    同氏は、カーナビの普及によって、当面は各メーカーの売上高が大きく伸びるものの、もしも単に目的地へのナビゲーションのみを提供する製品として販売が続けられるならば、2010年までにはカーナビがコモディティと化す傾向が強まると予測。現在は高級品と位置づけられるカーナビに、だれもが購入する一般的な日常必需品としての価値しかなくなってしまうなら、各メーカーは収益の減少に直面せざるを得ないとの警告も出されている。

    カーナビが高性能なプレミアム商品であり続けるためには、ユーザーインタフェース機能の向上・パーソナリゼーションの実現・低コストなドライブを可能にするサポートの充実といった、主に3分野における技術革新を遂げることが不可欠になってくると、同レポートは結論している。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン