韓国KT、WiBro用スマートカードの開発を完了 - W-CDMA認証機能も搭載

佐々木朋美  [2006/05/18]

韓国のKTは18日、WiBro用スマートカードの開発を完了したと発表した。

KTによると、今回開発されたWiBro用スマートカード「UICC(Universal IC card)」は、フランスのスマートカード専門企業Axaltoとともに昨年10月から共同開発していたものだという。今回発表されたUICCは、カード内部のプラットフォームにAxaltoのものを採用し、KTはそれ以外の部分を開発したのだという。

KTとAxaltoによって共同開発されたUICC

UICCは、6月に商用サービスが開始される見込みのWiBroを利用する際、本人認証を行うために必ず必要となるものだ。そのため「SIMカードのように、さまざまな機器に着脱できるようになっている」(KT担当者)という。

たとえばWiBroをノートPCで利用する際、専用のPCMCIAカードが必要となるが、このPCMCIAカードにはUICC用のスロットが設けられており、ここにUICCを差し込んで使うこととなる。万一ユーザーがノートPCからPDAへWiBroを利用する端末を変更した場合も、対応PDAのメモリスロットに差し替えれば利用可能だ。

UICCにはWiBroに接続する際、本人認証を行うための暗号キーと暗号アルゴリズムを内蔵しており、カード内部で本人認証処理を行うようになっている。そのため最近、韓国で問題となっている携帯端末の不法複製や偽造・変造などを防ぐことができるとKTでは説明している。

さらにUICCはWiBro加入者認証と同時に、W-CDMA加入者認証の機能も持っている。ただしW-CDMAサービスで実際に利用されるかどうかは、今のところ未定とのこと。KT担当者によると「KTはW-CDMA事業者ではないので、該当事業者がUICCを使うと決定した時点で、W-CDMA認証機能も活用されることになるだろう」との見通しを示している。

現在のところ、UICCは個人情報管理や自動ログインなど認証機能のみを内蔵しているが、今後はクレジットカード / モバイルバンキング / 電子マネー / 会員カード / チケットサービス / 交通カードなど、多様な分野で利用可能となるよう用途を拡大していくとともに、WiBro端末1台でさまざまなサービスが受けられるようにしていく予定だ。

またWiBroだけでなく、ホームネットワークやデジタル放送などにも、利用範囲を拡大していきたいとしている。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

    人気記事

    一覧

    イチオシ記事

    新着記事

    特別企画

    一覧