子供の憧れ、プラレールを大人組み!「第4回富士見プラレール運転会」開催

埼玉県富士見市のふじみ野交流センターで16日、「第4回富士見プラレール運転会」が催された。このイベントは、鉄道玩具「プラレール」のファンが各々のレールや車両を持ち寄り、大規模な線路を組んで多数の車両を走らせるというもの。

こうしたプラレール運転会は、「プラレールひろば」などの名称で1999年ごろより全国各地で行われており、メーカーや販売店とは直接関係ない個人やグループの手によって運営されているのが特徴。ふじみ野交流センターで開催されている「富士見プラレール運転会」は有志グループの「BLUE FESTA」が主催しており、2005年5月の「第0回」から数えて今回で5回目。この日は地域の家族連れや鉄道ファン、地元放送局まで100人以上が詰め掛ける大盛況のイベントとなった。

約6,000本ものレールを使って組み上げられた今回のコース。親子連れなどで賑わい、ご覧のような満員状態に

1959年からトミー(現・タカラトミー)が販売しているプラレールは、プラスチック製の子供向け鉄道玩具。「プラスチック製の青いレール」「単2乾電池1本で走行」「列車は3両編成」といった点が特徴のロングセラー商品で、車両の独特のディフォルメ具合も人気となっている。車両やレールの規格が統一されており、過去のものと現行のものを簡単に組み合わせるのが大きな利点で、今回の運転会もその点を活かしたプラレールならではのイベントになっている。

過去のパーツを応用したメッセージパネルはもちろん自作。細かな部分にまで手が施されている

運転会を訪れてみてまず印象的だったのは、数百両のプラレールが駆け抜けるその「音」。豪雨のような独特の走行音が会場外にまで響いており、会場に入る前から気分は盛り上がる。大きめの教室といった広さの会場に入ると、机の上にぎっしりとプラレールの線路が組み上げられており、まさに壮観。青色のレールをはじめとしたカラフルな原色のパーツの上をたくさんの列車が走っている様子はさながらプラレールの町といったところで、子供のころに夢見た光景が、大人のコレクションによって再現されているのには、鉄道ファンでなくとも、思わず目を奪われてしまう。鉄道模型が走るのをただ見るだけのイベントではあるのだが、随所に見どころがあり、また走る列車も入れ替わるのでなかなか飽きない。運転会を主宰するワキさんに話をうかがった。

――今回の規模についてお聞かせください

「見に来ていただいている方は回を重ねるごとに増えてまして、今回も100人ぐらいの方にお越しいただいてます。スタッフは13人で、関東一円のほか大阪と大分からも応援に来てもらいました。レールの使用量は今回の規模だと6,000本ほどです。走っている列車は約50編成ですから、車両数ではもっと多くなります」

余ったスペースも車両基地となっており、予備の列車がきれいに並べられている

余剰パーツを見せていただいた。相当な量だが、じつはまだこれでも余ったものの3分の1なのだとか

――相当な大きさですが、作り方は?

「今回だとまず16両の新幹線が停まれる駅やプラレールタワーといった軸になるものを決めて、それからどういう線路を渡せるかということを決めていきます。作成には6時間かかりました。空きスペースも工夫して、ひとつでも多くの電車を走らせるように試行錯誤しています。パズルのようで楽しいですね」

3両編成が基本のプラレールだが、運転会の新幹線は堂々の16両編成に。もちろんプラットホームも16両分並べられている

中央にそびえ立つ圧巻の「富士見プラレールタワー」。全31段でその高さは2メートル近くにも及ぶ

今回の運転会のうち、タワー部分の製作を担当した小番さん。「1時間ほどで作りました。今回は手が届く限界の31段となりましたが、いずれ40段ぐらいは組んでみたいですね」

――プラレールが趣味になったきっかけは?

「子供に買い与えたのがきっかけなんですが、子供がなじむ前に僕がハマりました(笑)。普通の鉄道模型と掛け持ちの方もいますが、僕はプラレールのみです。鉄道模型はちょっと敷居が高いですが、プラレールは価格も手ごろだし、頑丈なのがいいですね。ここでは新旧織り交ぜた形で走らせています。一貫した規格なので、レールや車両が連結できるのがすばらしいですね。なかには製品化されてないのもあり、地元を走る『東武鉄道50000系』という新型車両はモデラーの方が自作したものです」

東武8000系(奥)と新型の東武50000系は自作車両。周囲を走る他の列車にもまったく見劣りしない精巧なもの

「TVで遊ぼう! 僕はプラレール運転手」という絶版商品も走行。先頭車両にCCDカメラがセットされており主観映像が楽しめる(通信状態の都合で一時的に白黒映像になっているが、カラー伝送が可能)

次回の開催は同じ会場で11月を予定している。また、鉄道会社のイベントなどとも連携し、イベント内の催しとして同様の運転会を行うことも計画されているという。

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