OECDのブロードバンド普及率調査 - FTTPで日本がリード、総数トップは米国

Junya Suzuki  [2006/04/13]

フランスのパリに拠点を置くOECD(経済協力開発機構)は4月12日(現地時間)、世界のブロードバンド普及率をまとめた調査報告(2005年12月版)を公開した。調査対象はOECD加盟30ヶ国で、全ブロードバンド契約数が前回調査(2005年6月版)の1億3,600万件から、最新版では15%増の1億5,800万件に増え、その普及率は100世帯あたり13.6件となっている。同調査ではアイスランド、韓国、オランダ、デンマークの4ヶ国が普及率上位国としてランキングされているほか、FTTHサービス契約数では日本が、総ブロードバンド契約数では米国がそれぞれ世界トップに君臨していることが報告されている。

これまでのOECD調査の結果と同様、普及率では北欧系国家が軒並み上位を独占している。特にアイスランドはOECD加盟国ではルクセンブルグに次いでブロードバンド契約件数の少ない国家だが、普及率の面では100世帯あたり26.7件で30ヶ国中トップに君臨している。それに続いて、韓国、オランダ、デンマークが僅差で並んでいる。特に韓国は、契約件数の面でもアメリカ、日本に次ぐ3番手に位置しており、さらに接続環境においても光ファイバなどのより高速なサービスへの移行が進みつつあるという。その影響を受け、2005年通しの契約件数はDSLが3.3%減、CATVも1.7%減となった。なお、同国での2005年のFTTH接続サービス契約の伸び率は52.4%に達している。

調査対象国全体を見渡したとき、成長率の高い国はアイスランド、フィンランド、ノルウェー、オランダ、オーストラリアの5ヶ国である。以下は普及率1~12位までのランキングと合計。

DSLCATVその他合計契約件数
アイスランド25.90.10.626.7 78,017
韓国13.68.33.425.4 12,190,711
オランダ15.79.60.025.3 4,113,573
デンマーク15.37.22.525.0 1,350,415
スイス14.78.00.423.1 1,725,446
フィンランド19.52.80.122.5 1,174,200
ノルウェー17.82.91.221.9 1,006,766
カナダ10.110.80.121.0 6,706,699
スウェーデン13.33.43.620.3 1,830,000
ベルギー11.37.00.018.3 1,902,739
日本11.32.53.817.6 22,515,091
アメリカ6.59.01.316.8 49,391,060
合計7.33.80.711.7 157,719,880
(各サービスごとの数字は100世帯あたりの契約件数。「その他」の項目にはFWAやFTTH等のサービスが含まれるが、3GやPHSなどの移動体通信向けサービスは含まれない)

またサービス形態別に分析してみると、日本がFTTH(調査報告書では「Fibre-To-The-Premises:FTTP」と記載)サービス契約数460万件で、他国を大きくリードしていることがわかる。このFTTHのみで460万件という数字は、OECD加盟30国中21ヶ国のブロードバンド契約数のそれぞれの合計数を単独のサービス契約件数で上回るものだ。

DSLは依然としてブロードバンド接続の主要サービス形態であり、米国とカナダ以外の28ヶ国でトップの利用率を誇る。一方で米国とカナダの2国で主流となっているのは、CATV接続サービスである。また米国は契約件数で全加盟国のトップに君臨し、その比率は全体の31%にも上る。

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