米Disneyが携帯電話事業への参入を発表、ターゲットはファミリー層

Junya Suzuki  [2006/04/06]

米Walt Disney Companyは4月5日(現地時間)、米ネバダ州ラスベガスで開催されている通信関連事業者向けの展示会「CTIA WIRELESS 2006」において携帯電話事業に参入することを発表した。サービス名は「Disney Mobile」で、ファミリー層を対象に全米に向けて6月よりサービスインする。その特徴はファミリー層、特に子供の利用を考慮に入れた機能の数々であり、通話相手の制限や、GPSによる位置情報の取得など、基本サービスの部分で他社との差別化を図っている。

Disneyによれば、Disney Mobileが従来のファミリー向け携帯電話サービスと異なるのは、ファミリー向けの専用料金プラン設定に主眼を置くのではなく、両親が子供の携帯電話の機能を自由に制御できる点にあるという。また、携帯カメラやテキストメッセージング、着信音のダウンロードサービスなど、近年の携帯電話では一般的な機能を一通り内蔵し、10~20代のユーザーが持っていて満足できる内容を目指している。

Disney Mobileにおける携帯電話の機能制御は「Family Center」を通して行われる。制御可能な機能の詳細は下記の通り。

  • 音声通話時間、テキストメッセージ/写真メール/ダウンロードコンテンツの容量制限
  • 携帯電話を使用可能な曜日や時間の設定
  • 携帯端末が通話可能な電話番号の指定
  • 両親からの重要なメッセージの優先設定
  • GPS機能による携帯電話を持った子供の位置の特定

同サービスの提供は、全米を対象に6月より専用サイトとショッピングモール等に設置された「Disney Mobile kiosks」にて開始される。また今年2006年末に向けて、いくつか販売チャネルの拡大を行っていく計画だという。端末価格は2年契約時で59.99ドルからとなっており、基本プランでFamily Centerの機能が利用できるようになっている。料金プランの詳細については、追ってサービスインが近づいた段階で発表される予定。

Disney Mobileのトップページ。現在はサービス登録申し込みのみが可能となっている

Pantechの端末とFamily Center

Disney Mobileの今回のサービスインにあたっては、他の事業者の携帯電話ネットワークに相乗りする「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)」形式を利用するものと考えられる。MVNOは新たにインフラを構築するコストの負担がなく、自社ブランドでの携帯電話事業を簡単に立ち上げられる点で注目を集める業態だ。米国では、全米3位の携帯電話事業者で、米Nextelの買収を行った米Sprintが、MVNO各社にインフラを提供していることが知られている。先日、英NTLによって英国での事業が買収されたVirgin MobileがMVNOベースで事業を展開しているほか、米Disney傘下のスポーツ放送局ESPNもMVNOでの携帯電話事業参入を発表している。正式なアナウンスは行われていないが、Disneyもこれら事業者と同様にSprintのネットワークを借りる形でサービスを開始することになると思われる。

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