スペースシャトルに代わる宇宙船「Crew Exploration Vehicle」開発が進行

    湯木進悟  [2006/03/29]

    米航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトルに代わる新宇宙船「Crew Exploration Vehicle」(CEV)の研究開発を進めている。初期設計段階となる「CEV Phase 1」は、期間延長がアナウンスされたが、その後、開発テストを繰り返して、製造完成段階に至る「CEV Phase 2」へ、早期に移行する計画が進められている。

    Crew Exploration Vehicle(CEV)のイメージ画像

    CEVは、米国のジョージ・W・ブッシュ大統領が、2004年1月に明らかにした新宇宙探査計画「Vision for Space Exploration」のカギを握る研究開発に位置づけられている。2010年に引退となるスペースシャトルの後を継いで、国際宇宙ステーション(ISS)への輸送手段としての役割を担うほか、2018年には、月面への着陸も目指されているという。地球から宇宙空間へ、同時に6人を送り出すことが可能で、同じ機体を何度も使用できる設計が採用されるようだ。将来的には、火星探査に挑むプランも練られている。

    ISSに向かうCEV(イメージ)

    月を目指すCEV(イメージ)

    NASAは2005年6月、CEV Phase 1において、米Lockheed Martinの研究開発チームと、米Northrop Grumman Systemsおよび米Boeingの共同研究開発チームを選定。各チームに対し、約6,000万USドルの資金提供を行い、これまで研究開発を続けてきたとする。今回、新たにNASAは、各チームに1,750万USドルを提供、2006年8月末までCEV Phase 1の期間を延長する計画をアナウンスした。その後も必要に応じて、同年12月末までCEV Phase 1を延長することができるが、NASAは、8月までに、CEV Phase 2へと進む研究開発チームを選定し、早期のCEV完成を目指したいとの意向を明確に打ち出している。

    CEVで実現する月探査(イメージ)

    なお、Vision for Space Explorationの発表から2年以上が経過した現在、NASAはCEV研究開発の進行状況について、順調に進んできているとの認識を示しており、今後の展開が期待される。

    地上にパラシュート着陸するCEV(イメージ)

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン