ニンテンドーDSでパズルゲーム「数独」発売、秋葉原では記念大会を開催

      [2006/03/27]

    ハドソンとニコリは26日、ニンテンドーDS用ソフト「SUDOKU 数独」の発売を記念したゲーム大会「ハドソン・ニコリ『SUDOKU 数独』チャンピオンシップ2006」を開催した。

    「数独」は、ルールに従って9×9のマス目に1から9までの数字を埋めていくパズルゲーム。元々アメリカで「ナンバープレース」などと呼ばれていたが、パズル誌を出版するニコリが日本でこのゲームの単行本を発行する際に「数独」と名付けた。ひとケタの数字を使うゲームで、「縦・横の各列および、3×3のごとのブロックに同じ数字が入ってはいけない」というルールのため、当初「数字は独身に限る」というパズル名だったが、長すぎるためこれを縮めて「数独」にしたという。今月10・11日にはWorld Puzzle Federation(世界パズル連盟)によって初の世界大会「1st World Sudoku Championship」がイタリアで開かれるなど、世界的な人気の高まりを見せている。ハドソンは23日にニンテンドーDS専用ソフトとして「SUDOKU 数独」を発売し、これにニコリが問題を提供している。

    ルールはシンプルで、1~9のひと桁の数字を使い、縦・横の各列および3×3のごとのブロックに同じ数字が入ってはいけないというもの

    大会が開催された東京・秋葉原の秋葉原UDXには100名ほどの参加者が集まったが、中には「数独は遊び慣れているが、ニンテンドーDSは一度もさわったことがない」という数独ファンもちらほら見られ、イベントはニンテンドーDSの操作説明から始まった。紙と鉛筆で楽しむ数独とルールは全く同じだが、縦・横のラインを強調表示したり、そのマスに入ると思われる数字をメモしておく「仮置き」の機能などが追加され、より遊びやすくなっている。

    イベントを取り仕切るのは、おなじみ"高橋名人"ことハドソン宣伝担当の高橋利幸氏。登場するなり「いつものゲーム大会とはお客さんの顔ぶれが違いますねぇ」と、シューティングゲームやアクションゲームの大会とはちょっと違う客層にとまどいを隠せない様子。そして、続いて登場したニコリ社長の鍜治真起氏は、数独を速く解くコツを尋ねられると「コツはみなさん各自で体得しているはずなので言いません。数独は速く解いても何の意味もありませんから、気楽に、じっくり楽しんでください(笑)」といきなり大会の意義を問うような発言でおどけて見せ、参加者の笑いを誘いながら予選を開始した。

    パズルゲームの大会は初めてという高橋名人。「みんな、数独のソフト買ってくれたかなー? (客席無反応) 子供たち相手と違ってやりにくいですね(笑)」

    ニコリの鍜治真起社長「数独は速く解いても何の意味もありません。……いえ、ハドソンさんのゲームでは意味があります(笑)」

    会場にはおよそ100名の参加者が集まった

    予選は、制限時間の45分間に「やさしい」レベルの問題を何問解けるかを競うというもの。ゲーム大会としては異例の長時間予選だが、ゲーム中の会場の雰囲気も類を見ないもの。BGMやビームの発射音などで何かとにぎやかなのがゲーム大会の常だが、この日は参加者が手元のニンテンドーDSを黙々と操作する音以外は一切なく静まりかえっていた。高橋名人も「20年間ゲーム大会の司会をやってきましたが、一度もしゃべらない大会は初めてです。共通一次試験の会場みたい(笑)」と苦笑する。予選1位の参加者は45分間に15問を解いており、1問あたりの回答時間は3分以下というスピードだった。

    手に持って解く人、机に置いて解く人とスタイルはさまざま。この日はニンテンドーDS本体の貸し出しも行われたが、マイDSの持ち込みも多かった。発売されたばかりのDS liteを持つ人も

    上位10名が進む決勝では、出場者は別室で数独をプレイし、残りの参加者はスクリーンでその画面を"観戦"するというスタイルで行われた。スクリーン横にはニコリの金元信彦氏と高橋名人が立ち、テレビの将棋番組のように解説をしていく。上位プレイヤーが数独を解いていくスピードは猛烈で、静粛だった予選とは打って変わって会場は盛り上がる。プレイヤーによって、数字の1から順番にどこに入るかを考えていたり、左上から列ごとに見ていたり、あるいは、一見しただけではデタラメに数字を埋めているようにしか見えないがなぜか合っていたりと、解き方は全く異なっている。

    予選通過者は別室で決勝の問題を解き、そのほかの参加者はスクリーンで観戦した。「ここはもう3しかないのに、なんで入れないのかなぁ」(高橋名人)というように、それぞれの解き方の違いに気付く場面も多かった

    決勝は、予選より難しい「ふつう」レベルを利用して30分間の回答数を競う。スクリーンには予選のときよりも速い2分台でのクリアが続々と映し出され、解説が追いつかないほど。一見すると「かんたん」レベルと変わらないようにも見えるが、金元氏は「『ふつう』の問題には、いくつかある解き方のパターンの中で、『かんたん』には出ていない難しいものが混じっています。なのでその解き方を知っている熟練者にとってはそんなに変わらないかもしれませんが、初心者がやれば明らかに難しくなったと感じるはずです」と解説する。

    2分台でのクリアも相次ぎ、解き終わるたびに会場からは大きな拍手

    決勝では、予選を4位で通過した参加者が8問を解いて優勝した。「予選の途中で一度破綻してやり直しをしていたのですが、そのせいでかえって固さが取れて良かったのかもしれません」(優勝者)ということで、勝負の分かれ目は、緊張の中でいかに普段の力を発揮できるかにかかっていたようだ。

    決勝進出者のコメントでは、時間制限のプレッシャーから「疲れました」の連続

    金元氏は「これだけ速く数独を解ける人がこんなにたくさんいるということが分かったので嬉しいです」とコメントし、数独の老舗として、地元日本での数独を今後より盛り上げていきたいとしている。また、高橋名人は「パズルゲームの大会は初めてだったので、最初はどんなイベントになるか全く予想できず不安もありましたが、やってみて本当に良かったと思いました。特に決勝での、うまい人の解き方をみんなで見るというのは絶対にやりたいと思っていました。これはシューティングゲームでも同じなのですが、うまい人のプレイを見て『あっ、そういうやり方があるのか!』と発見するのは、他のプレイヤーにとってとてもいいヒントになるんです」と話し、主催者としても満足げな表情だった。「今後はいつかハドソンで『段位認定大会』とかやってみたいですね。ただ、次は予選の時間にも何かしゃべれるように工夫したいです(笑)」(高橋名人)

    上位3名にはニンテンドーDS Liteのほかハドソンのパズルソフト3タイトルが贈られた

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