AGEIAが物理プロセッサ「PhysX」の出荷を開始、搭載カードは5月発売

    Yoichi Yamashita  [2006/03/24]

    米AGEIA Technologiesは3月22日(米国時間)、物理演算ユニット(PPU)「PhysX」の出荷開始を発表した。これに伴いAlienware、Dell、Falcon Northwestなどが、ゲーマー向けデスクトップPCのBTOで、PhysX Acceleratorを提供し始めた。さらに5月にはASUSTekおよびBFGからアドインカードが登場する予定だ。

    PPUは物理的な相互作用のハードウエア・アクセラレーションを効率的に実現し、CPUやGPUの負担を軽減する。発表の中で同社は「たとえば (ゲーム中の) 爆発は、アニメーションが繰り返されるのではなく、オブジェクトが相互に作用するリアルタイムな動きで表現される」と、その効果を説明している。爆発や衝突のほか、凹凸やつなぎ目のあるキャラクターの動き、オブジェクトの周囲の煙や霧、水の流れや風にはためく布など、様々なシーンでPhysXは効果を発揮するという。

    AGEIAは、PhysXを利用した処理を「ゲーミングパワー・トライアングル」と呼ぶ。"レンダリングと表示"を担うGPUが美しい3Dイメージを実現、"動きと相互作用"を処理するPPUがゲームのダイナミズムを向上させ、それらをCPUがまとめあげる。

    米PCメーカーではDellが、ゲーマー向けデスクトップPC「XPS 600」「同400」のBTOでPhysX Acceleratorを用意している。選択した場合は249ドルの追加となる。Falcon Northwestでは、ハイエンド・デスクトップ「MACH V」のBTOでBFGのPhysX Accelerator(128MB)を選択できる。価格は299ドル。

    現在、UbiSoft、Cryptic Studios、NCSoft、Epic Games、Segaなど、60以上のゲームメーカーがPhysXのサポートを表明しており、Epicの「Unreal Tournament 2007」、Ubisoftの「Tom Clancy’s Ghost Recon Advanced Warfighter」などが対応タイトルとなる。AGEIAは21日(米国時間)にXbox 360およびPCのアドインカードをサポートする「PhysX SDK v2.4」をリリース。PlayStation3向けもまもなく登場する予定だ。

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