日立、無線IP電話所持者の位置測定システムを稼働

    村田修  [2006/03/22]

    FOMA N900iL

    日立製作所は22日、無線IP機能を搭載した携帯電話を使用した位置測定システムを、北陸先端科学技術大学院大学内に構築したと発表した。無線IP電話による位置測定システムの実際の運用は、国内ではじめての例としている。

    同システムは、同社が2003年11月に発表したAirLocationをIPフォン網に組み込んだもの。AirLocationは、IEEE802.11bのクライアントの位置を誤差1~3mの精度で検知できるシステム。各階の廊下やエレベーターホールなどに設置されたAirLocationの基地局から、無線IP機能を持った携帯電話に対して定期的にパケットを送信し、その位置を測定する。今回使用される携帯電話は、NTTドコモの法人向けモデル「FOMA N900iL」だが、システム的にはIEEE802.11bに対応した無線LAN機能を搭載した携帯電話ならば、どの機種でも位置測定用の端末として利用できる。

    このシステムの導入で、学生の出欠の確認や職員の位置管理などが簡単に行えるようになるという。

    また、IEEE802.11bの無線LANを使用していることから、モバイルPCなどのデータ通信や、端末の位置に応じて必要な情報を配信するLBS(Location Base System)などと共用できるシステムを構築することも可能となる。

    職員用の構内電話としてIPフォンを利用している環境では、AirLocationの基地局を導入することで位置検知が可能になるため、導入コストは比較的低いという。

    北陸先端科学技術大学院大学では、知識科学教育研究センターの山下邦弘助教授のグループが、倉庫作業などでの位置管理や、効率のよい指示の研究を行う予定。

    AirLocation基地局

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