Vodafoneとソフトバンク、携帯電話事業売却に向けて交渉か

Junya Suzuki  [2006/03/04]

携帯電話キャリア大手の英Vodafone Groupは3月3日(現地時間)、同社の日本法人であるボーダフォンに関して、その経営権のソフトバンクへの売却の可能性について交渉中であることを認めた。だが、この交渉が実際に成立するかどうかについてはコメントしていない。同社では、交渉が進展しだいさらに続報を出していくとしている。

ソフトバンクは2007年春をめどに、グループ会社のBBモバイルが携帯電話事業サービスインの準備を進めている。また読売新聞などが報じたところによれば、ネットワークインフラの乗り入れなどでボーダフォンと交渉段階にあったという。もし今回の発表で実際に経営権譲渡に動けば、ソフトバンクは国内第3位の通信キャリアのインフラと顧客を一挙に手に入れることができる。これまで独自にインフラ構築を行っていたソフトバンクは、2007年春のサービスインが現実的になるだけでなく、NTTドコモやauに対抗できるだけの勢力をも同時に手に入れることになる。

ボーダフォンはもともと、日本テレコムの傘下にあったジェイフォン(J-Phone)を、英Vodafone Groupが日本への携帯電話事業参入のために日本テレコムごと買収したものである。日本テレコムはその後、投資会社のリップルウッドへと売却され、さらにソフトバンクによる買収で同グループの傘下に入っている。Vodafone自身の業績と株価は最近低迷しており、経済紙の米Wall Street Journalの報道によれば、同社が45%を出資している米大手携帯電話キャリアのVerizon Wirelessの株式を、もう一方の出資者であるVerizon Communicationsに売却するように、一部の株主から声が上がっているという。VodafoneはW-CDMA/GSM方式で携帯電話サービスを世界に展開しているが、Verizon Wirelessは互換性のないCdma2000/CDMA方式を採用しており、シナジー効果が認められないとされている。

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