名作復活でドラえもん映画再スタート!『のび太の恐竜2006』いよいよ公開

 

4日より、全国東宝系映画館にて『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』が公開される。

藤子・F・不二雄氏のマンガを原作とする『映画ドラえもん』は、1980年から25年に渡って公開されてきたアニメ映画の人気シリーズで、これまでの観客動員数はのべ8,000万人。2005年にはスタッフや声優の入れ替えがあり、充電期間として映画は制作されなかったが、今回満を持しての映画公開となる。リニューアル版の映画第1作にはシリーズ第1作ともなった『のび太の恐竜』が選ばれ、『のび太の恐竜2006』として復活した。

シリーズ26作目となる『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』は、4日より全国東宝系にてロードショー。原作コミックのカラー版も小学館より2月に復刻されている。

のび太が恐竜の卵を発見し、その卵からかえった恐竜・ピー助を1億年前の白亜紀に戻すためにおなじみのメンバーが奮闘する、という物語の流れは原作とほとんど同じだが、全体的により丁寧に描写がなされ、かつボリュームアップが施されている。

総監督は『世界名作劇場』シリーズの中期から後期に渡って最多7本を監督し、リニューアルされたテレビシリーズ版の『ドラえもん』でも総監督を務めている楠葉宏三氏。また監督の渡辺歩氏は『のび太の結婚前夜』などの短編作品を監督し、リニューアル版のキャラクターデザインも担当。渡辺氏は「ドラえもん感動路線」(映画プレスシートより)を手がける演出家として近年注目を集めており、その手腕はのび太とピー助の友情を描いた『のび太の恐竜2006』でもいかんなく発揮されている。脚本は楠葉氏と渡辺氏の連名。作画監督はスタジオジブリ出身で『ホーホケキョ となりの山田くん』『千と千尋の神隠し』『東京ゴッドファーザーズ』などを手がけた小西賢一氏が担当。『ドラえもん』のシンプルなデザインを残しつつも、ラフな線を活かした暖かみのあるタッチで、新しい『ドラえもん』映画の世界を見事に再構築している。

のび太とピー助の出会いのシーンから。机の上に置かれた恐竜のおもちゃなど、2006年の日本に確かにのび太たちが住んでいると感じさせる、細やかな日常描写も映画の見どころ。

太古の世界で繰り広げられるアクション描写は見ごたえがあり、こうしたシーンは単に『ドラえもん』の映画としてだけではなく、近年のアニメ映画としても屈指の出来栄え。さらにSFや科学的な要素を大事にする『ドラえもん』だけあって、ティラノサウルスをはじめとする恐竜の描写には、最新の学説が取り入れられているのも興味深い。本作は大作恐竜映画としても充実した内容となっている。

ゲスト声優には船越英一郎(黒マスク役)、神木隆之介(ピー助)、劇団ひとり(タイムパトロール隊長ほか4役)らが参加。周囲から浮きすぎず、かつ没個性的でもない絶妙な演技で作品に厚みを加えている。主題歌となっているスキマスイッチの『ボクノート』も、作品世界を踏まえた歌詞と切ないメロディーでドラマを盛り上げる。

『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』は「感動の超大作」という、映画においては非常にしばしば要求される命題に、まさに真っ向から取り組んだ作品で、今後も長くシリーズを続けていこうという作り手の意気込みを感じさせる。子供から初代『のび太の恐竜』を見た大人の世代まで幅広く楽しめる作品として注目したい。

(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2006

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