TVを利用したネットサービスの技術標準化を目指し、韓国企業が集結

    佐々木朋美  [2006/03/01]

    韓国の大手通信事業者・家電企業など6社は、「テレビポータル」に関する標準化および技術開発を目的とする「Digital TV Portal Forum」(DPF)の結成を発表した。

    インターネットに接続できるデジタルテレビで利用可能なコンテンツを集めたポータルサイトは、韓国で「テレビポータル」「デジタルテレビポータル」と呼ばれている。ホームネットワーク事業の技術開発を国の政策で推進している韓国では、ホームネットワーク内で提供されるテレビポータルの活性化が期待されている。

    DPFの目的は、テレビポータルに関する技術開発および標準化、サービスモデルの発掘や事業活性化にある。DPFではフォーラム結成の経緯を「(テレビポータルの)関連サービスを推進してきた様々な事業者たちが個別に行動しているため、同じ技術を重複して開発したり、またそれに伴ってコストがかかったりするなどして、市場拡大が遅れがちになっている。そのため、早急な標準化の制定が必要であると判断した」と述べている。

    Digital TV Portal Forum発足式の様子

    今回DPFへの参加を表明したのは、CJインターネット、Daum Communication、JOINS.com、LG電子、Samsung電子、SK Telecomの6社。いずれも以前からテレビポータルに関心を示していた企業だ。

    創設メンバーの6社が集まった理由について、LG電子担当者は「様々な企業と論議した中で、DPFのコンセプトに同調した企業が集まった」とし、「この中で特定の企業が主導していくのではなく、あくまで共同で活動を続けていく予定だ」と説明した。

    DPFは「デバイス分科会」「サービスインフラ分科会」「コンテンツサービス分科会」からなる。これらの分科会で該当領域に関する標準案を策定し、これに準拠した製品・サービスをDPFの参加企業が採用することで、テレビポータルサービスを活性化させようという試みだ。

    具体的に開発・推進される内容は下記の通りだ。

    • テレビポータルの技術と標準化に関連する情報の収集・分析
    • テレビポータルサービスに関連した国内外の標準化活動に関する意見の提示・調整
    • テレビポータル関連の国際標準を国内に投入することの妥当性検証
    • テレビポータルに関する国内標準案の開発・検討・適用
    • テレビポータルのサービス効率化のための検討
    • テレビポータルサービスの関連セミナー・ワークショップなど各種行事の開催

    ここで制定した標準によって海外市場も開拓できるよう、グローバル事業も行っていく考えだ。海外進出に関して、2004年に日本市場に進出を果たしているDaum Communicationの担当者は「海外市場への進出については未定。DPFで開発された技術による海外進出は、まずDPFで検討の末推進される。Daum単独での海外進出の可能性については、現時点で言及できない」と述べている。

    DPFでは今後も会員を募り活動を拡大していく予定だ。

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