ソニー中国、液晶テレビで品質トラブル

    宇生  [2006/03/01]

    中国でソニー製品の品質トラブルがふたたび発生している。同社のプレスリリースによれば、対象製品は液晶テレビで特定機種も限られているとのことで、原因は時刻ソフトウェアのバグだという。このバグは、該当機種を連続して1,200時間使用あるいはスタンバイしていた場合、シャットダウンまたはスタンバイ状態から再起動できない現象を引き起こす可能性があるというもの。

    ソニーは、2005年8月~11月の間に中国の関連会社・上海索広映像が製造した該当機種を販売している。このためソニー(中国)は世界中で一斉公告を出すと同時に、該当機種を買った消費者に対し、無料でソフトウェアのアップデートサービスを実施すると発表した。

    今回不具合が見つかった機種は、KF-E42A10(SER.No.5000001~5005139)、KF-E50A10(SER.No.5000001~5007705)、KLV-V26A10(SER.No.5000001~5000430)、KLV-V32A10(SER.No.5000001~5001202)、KLV-V40A10(SER.No.5000001~5003447)の合計5機種。ソニー(中国)は消費者に対し、購入済み製品の機種やシリアル番号を確認した上でサービス窓口に電話・登録してもらえれば、自宅まで人員を派遣し該当製品のソフトウェアアップデートを行うと公告を出している。

    上記障害が起きても、電源ケーブルを抜いて20秒後に再度電源を差し込んでスイッチを入れれば自動的に復旧するといわれている。しかし、消費者対応に抜かりが無いよう、ソニー(中国)は早急に連絡をしてもらいたいと消費者に呼び掛けている。

    昨年起こったデジタルカメラの品質トラブルは結果として中国全土に広がり、ソニーのブランドイメージに大きな打撃を与えた。それだけに、今回の不具合対応にあたりソニー(中国)は、万が一の手抜かりも無いよう、万全な策を講ずる考えだ。

    問題発覚後、ソニーは公式サイトならびに「中国消費者報」紙上で直ちに公告を掲載。販売店に在庫精査を指示するとともに、上記機種の特定シリアル番号の製品があればすぐに差し替え、これから市場に流通する同機種で同じような障害が起きないよう、全力を挙げている。さらに今回の障害に対応するため社内に専用ホットラインを設置、速やかに消費者の疑問や登録に対応できる体制をとった。

    製品品質という面では中国市場でも確固たる信頼を勝ち得てきたのが日本企業。今後は、ソニーだけに限らず、中国市場で万一の不具合が発生した場合のリスクマネジメント力をつけていく必要がありそうだ。

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