Vistaはじめ最新OSを体感 - 秋葉原で「Windows Toward the Future」開催

      [2006/02/19]

    秋葉原ダイビルにて19日、Microsoftの次世代OS「Windows Vista」の最新情報の提供を中心としたイベント『Windows Toward the Future』が開催された。主にソフトウェア開発者やデジタルクリエイター向けの開催ではあったが、話題の"Vista"に実際に触れることができる数少ない機会ということで、家族連れや若者などの一般ユーザーも多く来場し、会場内は熱気につつまれていた。気になるWindows Vistaの正式リリースは、2006年後半とされている。

    こちらは展示ブースの様子。各所で人だかりが

    ユーザーからの関心も高かったようで、当日は本当に多くの人が会場を訪れていた

    マイクロソフト、Intel、AMDが今年のロードマップを示す

    イベントはまず「~ Microsoft、Intel、AMDが語る! 2006年はこうなる!! ~」と題された基調講演で幕を開けた。講演ではマイクロソフト、インテル、日本AMDの各担当者が登壇、新たなOSの登場にともない変革の年となるであろう2006年の展望を語った。

    マイクロソフトの高橋忍氏は、Windows XPが発売された2001年当時に比べると、今では光ファイバー接続やテラバイト級ストレージが普及しているように、PCを取り巻く環境は大きく変化してきたことに触れた。そこに登場するWindows Vistaは、確かにより高機能なOSにはなるが、決して複雑化するものではなく、増加しているさまざまな情報を「よりクリアに見通せる」システムになることを目指して開発されていると説明する。

    Vistaの最新情報を紹介するマイクロソフトの高橋忍氏

    この日のデモで紹介されたのはまだマイクロソフト内でも触れた人が少ないという「Feburary CTP」と呼ばれる今年2月の最新バージョン。今後はエンドユーザー向けのβ版リリースが待たれる

    Vistaでの進化のポイント

    それが端的に表れているのがユーザーインタフェースで、多数のウィンドウやメニューを開いても背後に表示されている内容が確認できる透過表示や、タスクバー上などに表示されるウィンドウのサムネイル、そしてウィンドウを立体的な表示で切り替えられる「3Dフラップ」機能などを紹介した。

    また、アプリケーションの例としては、THE NORTH FACEのショッピングクライアントソフトをデモンストレーションした。3D空間に表示されているメニューから商品を選び、商品写真は360度自由に回転して眺めることができる。こういったソフトは、DirectXなどの技術を使えばWindows XP以前でも作ることはできるが、3D空間へのテキストの表示、ボタン類のイベント処理、データベースとの連携など、開発者にとって負担の大きい部分が多数存在した。Windows Vistaではこういった処理をフレームワークの形で標準サポートしており、2D/3Dを統合したオペレーション環境をこれまでよりも簡単に開発することができるとアピールされた。

    デモに利用されたのはGIGABYTEのハイエンドマザーボードを使用して構成されたマシン。それぞれPentium XE 955、Athlon 64 FX-60を搭載

    Windows VistaのUIで象徴的な半透明処理

    ウィンドウのサムネイル表示。動画再生中などにはサムネイル表示もリアルタイムで変わる

    動画
    「3Dフラップ」と呼ばれるウィンドウ切り替え機能。各ウィンドウが立体的に表示され、目的のタスクを選択することができる(WMV形式)

    Windows Vistaで実現されるアプリケーションの一例として紹介されたTHE NORTH FACEのショッピングクライアント。左画面に表示されている文字はグラフィックのように見えるが、テキストとして処理されているという

    続いて登壇したインテルの天野伸彦氏は、65nmプロセスルールで製造される次世代デュアルコアプロセッサの情報を公開。これらデュアルコアのプロセッサ製品群が、Vistaの登場でさらに効果的にパフォーマンスを発揮するだろうとし、そして今後、同社のプロセッサ製品のデュアルコア化はますます加速して行くとの方針を示していた。

    インテルの天野伸彦氏。Vistaの登場を控え、インテルの新たなデュアルコアプロセッサも動きを見せる

    デュアルコアとVistaでコンピュータの世界がさらに快適になるという

    いわゆるMerom世代のCPUパッケージも公開されていた。WoodcrestはLGA771に

    基調講演の最後には日本AMDの土居憲太郎氏が登壇。同社製デュアルコアプロセッサ製品が、64bit世代においてパフォーマンスリーダーの位置づけを獲得したとアピール。現在はOpteronおよびAthlon 64のブランドにおいて採用されているデュアルコアを、モバイル向けのTurion 64にも採用、デュアルコア化と64bitコンピューティングの実現を推し進めるという。また、2006年度には新たなメモリコントローラとそれにともなう新ソケットを採用した製品を発表。さらに2007年度内を目処にクアッドコアを採用したOpteronを投入、それを足がかりに今度はクアッドコアを推進してゆくというロードマップの公開を行なった。

    AMD土居憲太郎氏は同社プロセッサ製品の今後のロードマップも紹介

    Dual Core Turion、新ソケット、DDR2対応など多くのジャンプアップを控える

    さらに2007年にはクアッドコアの登場も示唆

    基調講演終了後も次世代や新世代OSに関して、開発者向け、クリエイター向けにそれぞれ関連企業や団体などが行なうセミナーセッションが続けて開かれた。各セッションとも会場に入りきらないほどの聴講者が訪れるなど、ユーザーの関心の高さを表す賑わいを見せていた。また、セッションの合間には各社提供の景品が当たる抽選会なども行なわれ、景品の豪華さもあってか、こちらも盛況であった。

    Vista対応予定など、PCパーツの最新製品 - Yonahマザーも複数登場

    イベントでは、上記のような各セッションが行なわれる「セミナーゾーン」に併設して、各社各団体による展示やデモンストレーションブースが並ぶ「タッチ&トライゾーン」が設けられていた。実際にWindows Vista(開発中のバージョン)を動作可能な状態で搭載したPC、最新OSやソフトウェア、最新PCパーツなどの展示やデモンストレーションが行なわれていて、こちらの会場も多数の来場者で賑わっていた。

    ASUSTeKブース。PCパーツの新製品が多数

    こちらは新たに発売予定のCPUクーラー「Silent Square」。アルミ製フィンと銅・アルミハイブリッドのベースを5本のヒートパイプで繋いでいる。90mmファンをフィン内に挟み込むように搭載

    Radeon X1300 Pro搭載ファンレスグラフィックスカード「EAX1300PRO SILENT」。このヒートシンクは開閉させることが可能

    カードの表側。このカードはGPUおよびメモリを通常とは反対側に搭載するという特徴を持つため非常にすっきり

    MSIブースはMEGABOOKを中心とした展示を行なっていた

    注目はこちらのCoreDuo対応MEGABOOK「MS-1034」。ちなみにOSは「Windows Vista」がインストールされていた

    MS-1034に搭載されていたCPU。ちょっと表示が変なような気もするがT2300になる

    こちらがMS-1034の仕様

    MSIブースではこちらも注目な「945GT SpeedStar」(仮称)。人気のSpeedStarの945GT版といったところか

    バックパネルの様子。DVI出力端子も備える

    GIGABYTEブース。マザーボードだけでなく、アルミ製フロントパネルを備えたPCケースなども展示

    マザーボードではCoreDuo対応の「GA-8I945GTMF-Y-RH」と、Viiv対応の「GA-8I945GMH-RH」が注目

    AOpenブースも充実した内容だった。同社は3月以降順次発表を予定しているというCoreDuo対応製品群の一部を公開していた

    注目はMINI-ITXフォームファクタでCoreDuoに対応する「i945GMt-FA」

    電源の供給は付属予定のACアダプタ経由で行なう

    こちらのポップによれば4月上旬発売予定とのこと。楽しみだ

    インテルの展示ブース

    Vistaのデモンストレーションのほかこんな展示も。非常に小さなきょう体が印象的なViiv PC

    こちらはAMDブース

    1.6GHzのTurion ML-30を搭載したノートPCでVistaを動作させていた

    VistaやXP x64 EditionがデモンストレーションされたショップブランドPCなど

    九十九電気のブース。同社のeX.COMPUTERにVistaをインストールしデモを行なっていた

    ソフマップのブース。やはりVistaを触ることができる

    ドスパラも展示を行なっていた。Vistaの3Dフラップ機能もスムーズに動作

    こちらはクレバリーのブース。Vista搭載PCは多数展示されていたのだが、どれも順番待ちでなかなか触れない……

    TWO TOP、パソコン工房、FaithからもそれぞれショップブランドのVista搭載PCが展示されていた

    こちらはアプライドのもの。もちろんVista搭載

    サクセスのブースにもVista搭載PCが用意された

    カノープスのブースを発見。Windows XP Professional x64 Editionを使って64bit環境での動作をデモンストレーションしていた

    Windows XP Professional x64 Edition ソフトウェアコンテスト事務局のブース

    Windows XP Professional x64 Editionソフトウェアコンテストに応募された作品の紹介を行なっていた

    64bit環境を構築したデモマシン。アビーの協力によるアルミケースなどを利用したスタイリッシュマシン

    もうひとつ用意されていた64bitデモマシン。こちらは高いパフォーマンスと安定性が特徴のサイコム「RadiantGX」シリーズ

    ワコム、コーレル、セルシスの各社が展示を行なう「Tablet Zone」の様子。クリエイターなどプロユーザーが中心だが、ペンタブレットで遊ぶ親子連れの姿なども見られた

    ワコムのブースから。こちらはデジタルコミックのパイオニアとして知られるコレサワ シゲユキ氏の作品展示

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