コストの壁を破るソーラーシステム、PARCが地元スタートアップと開発

    Yoichi Yamashita  [2006/02/17]

    Palo Alto Research Center(PARC)がSolFocusとのパートナーシップで低コストのソーラーシステムを開発するプロジェクトを明らかにした。

    SolFocusが開発したCPV(Concentrator Photovoltaic)システムをベースとする。CPVは、レンズや鏡で構成される光学パーツを使って太陽光をソーラーセルに集中させる。CPVパネルは通常の光起電性パネルに比べてソーラーパネルを小型化できるほか、製造しやすく、モジュール式で設置しやすいというメリットがあるため、ソーラーシステム導入の大幅なコストダウンにつながるという。SolFocusが開発した第1世代のCPVシステムはNational Renewable Energy LaboratoryのIndustry Growth Forumでグランプリを受賞、PARCが今年1月2日から実際に利用を開始するなど、プロトタイプの完成度は高い。現在、上海での製造計画を進めており、SolFocusは年内に出荷開始できる見通しを示している。ただし、CPVシステムはコンセントレータのサイズが大きいという問題があり、商業用のみで提供する計画だ。

    SolFocusのCEOであるGary Conley氏によると、第1世代のCPVパネルは現在のソーラーパネル市場の問題の1つである価格の壁を打ち破る存在になり得るが、PARCの技術を取り入れる第2世代ではさらに大幅なコストダウンを実現できるという。「現在、光起電性のフラットパネルシステムの導入コストは1ワットあたり約7ドルだが、我々のアプローチではその半分か、それ以下で実現できる」とConley氏。また第2世代では耐久性やスケーラビリティも向上するという。

    CPVモジュールを薄く小さなデザインにまとめた第2世代のプラスチックモデル

    第2世代CPVモジュールのプロトタイプの拡大写真

    2003年のカリフォルニアの電力危機やクリーンテクノロジに対する関心の高まりを背景に、シリコンバレーではソーラーシステムを開発する数多くのスタートアップ企業が誕生している。SolFocusもその1つであり、Conley氏とパートナーのSteve Horne氏が2人でCPVシステム開発に取り組んできた、いわゆるガレージ起業だった。この分野では昨年12月にCypress SemiconductorからスピンオフしたSunPowerがPowerLightとソーラーセル提供の大型契約を交わして話題になっている。

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