リッチインターネットアプリケーションを提供する Adobe Flex 2.0 Beta 1 公開

    後藤大地  [2006/02/02]

    Adobe Labsは30日(米国時間)、Flex 2.0の最新開発版であるAdobe Flex 2.0 Beta 1を公開した。Adobe Flex 2.0 Beta 1はリッチインターネットアプリケーションを提供するための開発ツールおよびプレゼンテーションサーバ。Flashプラットフォームをユーザインタフェースとして活用することでWebアプリケーションにおいてリッチな操作性を提供する。

    Adobe Flex 2.0 Beta 1における主なコンポーネントは次のとおり。

    • Adobe Flex Framework 2.0 Beta 1
    • Adobe Flex Charting Components 2.0 Beta 1
    • Adobe Flex Enterprise Services 2.0 Beta 1
    • Adobe Flex Builder 2.0 Beta 1

    Adobe Flex 2.0 Beta 1はJSPやServletなどのWebアプリケーションにリッチなユーザーインターフェイスを提供する。インターフェースはFlashで実現し、バックエンドの処理にはJavaが利用される。統合開発環境も、EclipseをベースにしたAdobe Flex Builder 2.0 Beta 1が提供されており、グラフィカルな開発を実施することができる。Adobe Flex Charting Components 2.0 Beta 1では、チャートやグラフなどの再利用可能なコンポーネントが多数収録されている。

    リッチインターネットアプリケーションの開発にはMXML言語とAction Scriptを使用する。MXML言語はXMLをベースの言語で、Adobe Flex 2.0 Beta 1の主要フレームワークを構成する。Action ScriptはJava Scriptのような言語で、処理を記述する用途に用いられる。

    Adobe Flex 2.0 Beta 1で作成したファイルはAdobe Flexアプリケーションサーバにデプロイすることで、SWFファイルとして自動的にコンパイルされる。コンパイルされたSWFファイルはFlash Playerで動作し、Adobe FlexプレゼンテーションサーバおよびWebアプリケーションサーバに接続をおこない、バックエンドのJavaプログラムを通じて処理が実施される。コンパイルはデプロイするだけで自動的に処理される。

    Adobe Flex 2.0 Beta 1のそれぞれのコンポーネントの主な特徴や変更点は次のとおり。

    • Adobe Flex Enterprise Servicesの導入によるRPCサービスを介したデータ管理とデータサービスの提供
    • Adobe Flex Framework 2.0
      • インラインMXMLアイテムレンダラ
      • マルチレイヤーモデルのサポート
      • センターレラティブのアンカ
      • リストベースコンポーネントにおけるXMLデータのサポート
      • リストベースコンポーネントにおけるペンディングデータのサポート
      • 階層コレクションのツリーサポート
      • エフェクトインフラストラクチャの継続的な改良
      • SWCsのリソースバンドル
    • Adobe Flex Builder 2.0
      • Adobe Flex Enterprise Services 2.0のサポート
      • コード編集の強化
      • MXMLエディタデザインモードの強化
      • デバックの強化
      • HTMLラッパテンプレートとFlash Playerの検知
      • 履歴管理
      • フォルダクラスパスのプロジェクトサポート
      • MXMLとAction Scriptのアウトラインビュー
    • Adobe Flex Charting Components 2.0
      • 日付/時間、対数のアクシスタイプのサポート
      • バーセット、コラムセットなどのスタッキングやクラスタリングの改善
      • 多くのデータティップス

    現在Adobe Flex 2.0 Beta 1は、開発者のためにAdobe Labsより無償で公開されている。開発版をダウンロードするにはメールアドレスの登録が必要。Adobe Labsにおいては正式版であるAdobe Flex 2.0の提供は2006年前半になるとされている。

    Adobe Flex Builder

    Adobe Flex Charting Components

    リッチインターネットアプリケーションは、Webアプリケーションにおいてもデスクトップアプリケーションのような操作性や外観を実現したアプリケーションのこと。Adobe Flex 2.0 Beta 1では、エンドユーザに対するユーザインターフェース部分にFlashを採用してリッチなインターフェースを提供し、バックエンドの処理には従来のJavaを用いて処理を提供している。バックエンドはJavaで実装できるため、これまでのJava開発資産を活かすことができる。

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