液晶を見ながら撮影できるデジタル一眼 - オリンパス、E-330

    小山安博  [2006/01/27]

    オリンパスイメージングは、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラとしては世界初というフルタイムの「ライブビュー」機能を搭載した「E-330」を2月下旬から発売する。ライブビューにより、コンパクトデジタルカメラのように、背面液晶を見ながら撮影することが可能になった。価格はオープンプライスで、実売想定価格はボディ単体が12万円前後、「ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6」とのレンズキットが13万円前後。

    E-330。E-300からE-330という型番の変更だが、「マイナーバージョンアップではない。全く画期的な、一眼レフの歴史に名を残せる製品」(同社)

    細部は異なるが、ペンタプリズム部のない、E-300と同等のデザイン

    E-330は、一昨年発売のE-300の後継機種。E-300と同様にペンタプリズムを廃し、メインミラーを横に開閉させるサイドスイングミラー方式を採用した軍艦部のない独特なデザインを継承。光学ファインダー直前のポロミラーをハーフミラーとすることで、ファインダーだけでなく液晶モニタ表示用のCCDにもレンズに入った光が届き、液晶を見ながらの撮影が行えるようになった。

    本体背面

    ライブビューを使った撮影中の表示

    液晶への表示には専用のCCDを使うことで対応。液晶を見ながら撮影できるデジタル一眼レフは、これまで、富士写真フイルムの「FinePix S3Pro」やキヤノンの「EOS 20Da」のように、表示が白黒だったり、時間制限があったり、画面の一部のみの表示だったりと、コンパクトデジタルカメラのように完全な液晶表示はできなかったが、E-330ではこれを可能にした。

    ライブビュー表示は、ファインダー横のボタンで切り替えができ、「Aモード(フルタイムライブビュー)」「Bモード(マクロライブビュー)」の2つのモードを用意。Aモードでは、専用CCDを使い、ファインダーに影響されるため視野率92%となり、フルタイムAF、時間無制限のライブビューを可能にした。

    Bモードは、ミラーアップをすることで、レンズに入った光をそのまま液晶モニタに表示、視野率100%を実現した。この場合はAFは使えずマニュアルフォーカスのみの撮影になるが、任意の位置を10倍に拡大表示することが可能で、それによりピント合わせが容易に行えるようにした。

    Aモードの光路

    Bモードの光路

    本体上部

    「LIVE VIEW」とあるのが切替ボタン

    また、これまでファインダーでは絞り込んだ状態で被写界深度の確認をしようとすると、ファインダー内の表示が暗くなってしまい視認性が悪かったが、絞り込んだ状態でも液晶の感度を上げ、明るい表示を可能にした。

    液晶は、視野角160度、21.5万画素の広視野角・高精細な2.5型のハイパークリスタル液晶を採用、液晶部分が稼働するマルチアングルに対応した。液晶は従来のオリンパスのレンズ一体型デジタルカメラのように、上方向に90度、下方向に45度まで動き、ファインダーでは難しかったハイアングルやローアングルでの撮影が容易に行える。

    液晶は上下に稼働する

    ローアングルでは、このように親指でシャッターを押すと撮影しやすい。親指での撮影のため、本体背面のボタン配置が変更されている

    従来通り、撮影情報はすべて液晶に表示する方式で、撮影情報から直接数値を変更することもできる。撮影時に、補助用の罫線を表示することもでき、黄金分割、方眼、目盛りの3種類を表示可能だ。

    左がE-330、右がE-500

    従来通り、マウントはフォーサーズ

    ライブビュー搭載に合わせ、撮像素子はこれまで搭載してきたフルフレームトランスファー型CCDに代わって新開発の「Live MOS」センサーを搭載。サイズは4/3型、有効画素数は750万画素で、既存のCMOSに対して1画素当たり約1.4倍(同社調べ)の受光部面積、フルフレームトランスファー型CCDに対して約50%の消費電力となり、「CCDの高画質とCMOSの低消費電力を両立させた」(同社)という。さらにノイズの低減も実現した。

    E-300と同様、内蔵ストロボと外部ストロボの併用が可能

    同社では、今回のライブビュー機能は、E-300開発時にも検討されたが、技術的な問題で断念、E-330で実現させた。E-300で導入されたポロミラー方式だからこそ、今回のライブビューが実現できたということで、E-500やE-1のようなポロミラー方式ではないカメラでのライブビュー実現は、現時点では難しいという。

    従来から定評のある「ダストリダクションシステム」はこれまで通り搭載。さらにE-500から搭載された「シーンセレクトモード」をさらに強化、「水中マクロモード」「水中ワイドモード」「ぶれ軽減モード」など31種類のモードを用意した。

    そのほかの機能はおおむねE-500同等で、49分割測光センサー、ハイライト/シャドーコントロール、ビビッド、ナチュラルなど5種類の仕上がりモード、ワンタッチホワイトバランスボタン、露出/ホワイトバランス/フラッシュ/MFブラケット、ライトボックス再生機能などを搭載する。シャッターユニットやAFユニットもE-500同等だ。

    主な仕様は、ファインダーが視野率約95%・倍率約0.93倍、フォーカシングスクリーンは固定式のネオルミクロン全面マットタイプ。ISO感度はAUTO、ISO100~1600、シャッタースピードは60秒~1/4000秒、連写は3コマ/秒、ホワイトバランスはオート/プリセット/ワンタッチでホワイトバランス補正も対応する。

    本体サイズは140(W)×87(H)×72(D)mm、約550g(ボディのみ)、記録媒体はCFカード/xDピクチャーカードのデュアルスロット、バッテリはリチウムイオン電池BLM-1など、バッテリ駆動時間はファインダー使用時で約400枚(CIPA準拠、以下同)、Aモード時で約250枚、Bモード時で約200枚となっている。

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