NEC、無停止型サーバー新製品発売、高可用性への需要拡大に対応

 

NECの山本正彦執行役員常務

NECは、IAサーバー「Express5800/ftサーバシリーズ」の新製品として、フォールト・トレラントサーバー(無停止型サーバー)4機種の販売を開始した。新たに独自で開発したサーバー二重化制御用LSI「GeminiEngine(ジェミニエンジン)」を搭載している。CPUには、インテルの「Xeonプロセッサ 3.80GHz」を、OSには「Microsoft Windows Server 2003,EnterpriseEdition」を採用した。販売目標は世界規模で2006年度に5,000台、2008年度には1万1,000台を目指す。

フォールト・トレラントサーバーは、可用性を高めるため、CPUやメインメモリなどを二重化、これらは完全に同期して動作する。ハードウェアに障害が発生した場合には、異状があった箇所を自動的に切り離し、サーバーのシステム全体が停止してしまうことを防ぐ。

新製品の目玉である「GeminiEngine」は、NECが自社開発した専用LSIで、汎用チップセットと制御LSIを1チップに集約した。CPU、メモリ、I/Oなどの同期、動作の制御、障害検出、障害復旧時の再同期機能などを担い、障害モジュールを分離する。CPUが頻繁に世代交代、メモリ技術も高度化するなど、基盤技術の革新が大きな潮流となっていることから、同社では、これに十分追随していくためには「自社で固有の技術をもっていることが戦略上、大きなポイントになる」(山本正彦執行役員常務)とみている。

GeminiEngine.jpg

低騒音化を実現する水冷ユニット

同社は「GeminiEngine」を3年ほどで開発、30億円弱の投資をしているが、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の「半導体アプリケーションチッププロジェクト」として、「投資額の半額を下回る程度」(同社)の助成金を受けた。

今回の製品では、信頼性向上のため、内蔵ハードディスクのパスを二重化、1つのパスが異常事態になっても、RAIDの状態を維持したまま動作を継続することが可能であるほか、14個のLEDを配置して故障箇所をモジュール単位で明示することにより、故障した部品の交換の迅速化を図った。

ソフトの面では、上位モデルの「Express5800/320Fa-M」「同/320Fa-MR」の2機種には、サーバーの可用性を高めるソフトウェア「SingleServerSafe for ftサーバ」を標準装備している。サーバーの負荷状態やアプリケーションの状態を常時監視し、障害発生時にはアプリケーション/OS単位で再起動することで、迅速に業務復旧できるようにしている。

また、「クイックダンプ機能」では、以下のようなしくみ用意している。OSが停止してしまった場合、メモリデータを保持したまま、一方のモジュールを切り離し、もう一方のモジュールでは再起動する。OSを再起動した後、切り離したモジュールから障害の発生したメモリの内容をダンプファイルへコピーする。つまり、システムの回復時間を短縮するのと同時に、障害発生の原因を解析するための情報を保存する。

一方、タワー型については、オフィス環境での設置に配慮、低騒音設計にしており、「Express5800/320Fa-M」は水冷ユニットに加え吸音材を用いて、「Express5800/320Fa-L」も吸音材により、稼動音を低減させ、騒音を約45dBに抑えた。同社によれば「オフィス(50dB)と図書館(40dB)の中間」の水準だという。

製品体系は、ラック型、タワー型を、それぞれ、ローエンド/ミッドレンジに双方に用意している。ローエンドでは、2WAYラック型が「Express5800/320Fa-LR」同タワー型が「Express5800/320Fa-L」で、CPUはXeonプロセッサ3.20GHz、メモリは1GB(最大6GB)で、価格は138万円から。ミッドレンジの同ラック型は「Express5800/320Fa-MR」、同タワー型は「Express5800/320Fa-M」。CPUは水冷式のXeonプロセッサ3.80GHz、メモリは2GBで、価格は231万円から。

Express5800/320Fa-M

Express5800/320Fa-LR

企業、団体などの情報システムの中枢では、UNIXサーバーや大型汎用機が主流だが、さまざまなアプリケーションの階層では、IAサーバーが急速に普及している。さらに、こうした業務システムであっても、できるかぎりシステムダウンを回避しようとする志向が高まっている。同社ではこの状況を踏まえ、今回の新たなftサーバーを前面に据え、IA市場でのいっそうの規模拡大を進める意向だ。

拡販の具体策としては、30人体制の「新ftサーバ拡販プロジェクトチーム」を設置、営業支援と技術/サポートの陣容を強化するとともに、現行の「ftサーバ技術認定制度」を拡充、販売店、SI事業者、VAR(付加価値再販業者)向けに、高可用性システム構築のための情報提供、技術支援などを促進、現在30社である認定社を2006年度には200社にまで増加させる。NECは2001年にftサーバーを発売、これまでに4,000システム以上を出荷、流通、製造、医療、官公庁・自治体、金融など幅広い分野で導入されているという。



転職ノウハウ

あなたが本領発揮できる仕事を診断
あなたの仕事適性診断

シゴト性格・弱点が20の質問でサクッと分かる!

「仕事辞めたい……」その理由は?
「仕事辞めたい……」その理由は?

71%の人が仕事を辞めたいと思った経験あり。その理由と対処法は?

3年後の年収どうなる? 年収予報
3年後の年収どうなる? 年収予報

今の年収は適正? 3年後は? あなたの年収をデータに基づき予報します。

激務な職場を辞めたいが、美女が邪魔して辞められない
激務な職場を辞めたいが、美女が邪魔して辞められない

美人上司と可愛い過ぎる後輩に挟まれるエンジニアの悩み

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

世界的大発明の原点を体験できるミュージアム
[00:21 9/30] 趣味
白亜の館で古き良き時代にタイムスリップ
[00:21 9/30] 趣味
誕生から60年。愛され続ける横浜の味をお土産に
[00:21 9/30] 趣味
[りゅうちぇる]ハプニング目撃し「キャー!」 メーキングでぺことの出会いも赤裸々に……
[00:00 9/30] エンタメ
[オーバーロード]総集編が劇場版アニメ化決定
[00:00 9/30] ホビー

求人情報