2005年世界のデジタル音楽売上は11億ドル、3倍近い成長

 

IFPI(International Federation of the Phonographic Industry)が発表した「Digital Music Report 2006」によると、世界のデジタル音楽の売上高は2005年に11億ドルに達し、2004年の3億8000万ドルから3倍近い伸びとなった。

2005年のダウンロード販売数は4億2000万。2004年からおよそ20倍の増加で、デジタル音楽の売上げはレコード産業全体の約6%に成長した。オンライン音楽サービスは2004年の50から335以上に増加。中国やアルゼンチンでもサービスが開始された。これらのサービスでは200万以上の楽曲、約16万5000枚のアルバムが販売されている。

レコード産業にとって海賊行為対策が課題の年だったが、音楽ファイル交換などの違法行為の波及に歯止めをかけながら、合法的なデジタル音楽サービスの拡大に成功したと評価している。特に英国とドイツでは合法サービスの利用が、違法ファイル交換を上回ったと報告している。米国、オーストラリア、台湾、韓国などでの、ファイル交換サービスに対する訴訟もデジタル音楽市場の安定を手助けしたと指摘する。P2Pネットワークにおける違法ファイル交換行為の規模は昨年から横ばいという状態だが、この間にブロードバンド接続の利用者数は26%増加している。

オンライン音楽サービスの利用者は、インターネットから音楽を入手する初心者であるケースが多いという。違法ファイル交換を行いながら合法サービスも利用している人は5人に1人の割合にとどまっており、今後も消費者に対して海賊行為の違法性や危険性を知らせることがデジタル音楽市場成長のカギになると指摘する。

また2005年は、携帯電話向けの音楽ダウンロードサービスが世界的に広がった最初の年だったとしている。モバイル音楽は、デジタル音楽の売上全体の約40%となっているそうだ。

レポートではポッドキャスティングやデジタルラジオなど、デジタル音楽の新たな流通チャンネルについても言及しており、その可能性を伸ばすためにはライセンス問題の解決が必要と指摘している。



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