中国のネットワーク広告最大手・分衆伝媒、業界2位の聚衆伝媒を買収

宇生  [2006/01/18]

中国の室外ネットワーク広告最大手「分衆伝媒」は、業界2位「聚衆伝媒」と合併することで合意したと発表した。合併はすでに両社の取締役会で承認され、聚衆伝媒の大株主であるThe Carlyle Groupなどからの同意も取り付けたという。

今回の合意に基づき、分衆伝媒は聚衆伝媒に総額3.25億米ドルを支払い、その発行全株を取得する。3.25億米ドルのうち、9,400万米ドルはキャッシュで、残りは10対1の割合で株式交換をおこなう。

分衆伝媒は、中国で商業施設に絞った室外ネットワーク広告を展開している室外ネットワークメディア最大手。一方の聚衆伝媒は業界2位で、43都市で16,652個所の商業施設に25,106枚の広告用フラットパネルディスプレイを設置している。聚衆伝媒の売上は2005年第3四半期時点で2,160万米ドル、約400万米ドルの純利益を上げている。今回の合併後、分衆伝媒は中国全土で75都市をカバーし、30,000箇所の商業施設で総計60,000枚のフラットパネルディスプレイを有する巨大室外ネットワークメディアとなる。

合併がもたらすメリットに関しては、経営規模の拡大によるコスト削減によって財務体質の改善が期待されている。さらに両社のネットワーク及びコンテンツが統合されることで、顧客により魅力的なサービスが提供されるだろうとの評価もされている。

当事者からのコメントにも自信の程が伺える。分衆伝媒CEOの江南春氏は「今回の合併は当社の経営戦略を加速させ、広告主にもより大きな付加価値をもたらす。先に買収したFramedia(エレベーター内のポスター広告専門会社)を加えると、我々は中国の都市消費者をターゲットとしたマルチメディア広告市場で最大のネットワーク構築に成功したといってよい」と語っている。

さらに聚衆伝媒の大株主であるThe Carlyle GroupのManaging DirectorであるWayne Tsou氏もこの合併について、「今回の合併によって、当該市場の2大プレーヤーが1つとなり、より強力な企業が誕生する。新会社はそれぞれのビジョンを持ち寄り、広告主や株主に対し、より大きな付加価値を提供できると信じている。The Carlyle Groupは今後も主要な株主として、これまで同様新しい会社をサポートしていく」とのコメントを寄せている。

一連の買収手続きは2006年の第1四半期中に完了するとされる。聚衆伝媒CEOの虞鋒氏は、共同経営者として新会社の経営に携わっていく。今後も高い成長が見込まれる室外ネットワーク広告市場において、圧倒的な実力をもつ新「分衆伝媒」が誕生する。

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