出世する鰤、Seasar - ワークステートエンジン S2Buri 0.2.0 公開

    後藤大地  [2006/01/17]

    The Seasar FoundationはJavaで開発されたワークステートエンジンS2Buriの公開を開始した。S2BuriはThe Seasar Software License, Version 1.1のもと公開されているオープンソースソフトウェア。Seasar Sandbox Projectにエントリされたプロジェクトで、16日現在公開されている最新バージョンはS2Buri 0.2.0。

    S2Buriは業務フロー実行ツール。XPDLによって定義されたフローを処理する機能を提供する。S2Buri 0.2.0の主な特徴は次のとおり。

    • XPDLによってフローを定義
    • ほとんどのワークフローパターンに対応可能
    • データとフローを対にして保存が可能
    • ユーザの権限などの情報を元にActivityを自動的に選択/実行できる
    • データ取得時に任意の方法で検索が可能
    • 指定時刻に自動的にフローを実行可能
    • 内部のFlowEngineを使って動作を変更可能
    • Excelにルールを記述するだけのルールライブラリを搭載

    S2Buri 0.2.0が動作するにはJDK 1.4かまたはそれ以降のバージョンが必要。データの保持のためにDerbyやMaxDB 7.5以上などS2Daoが対応してるRDBMSが必要。またS2Buri 0.2.0は、ワークフローエディタJaWE 1.4.2を使って生成されたXPDLデータに対応している。

    S2Buri 0.2.0は、もともとスターロジックで開発されてきたGFlowがSeasar Sandbox Projectに寄贈されたもの。同社ではGFlowの販売について今後も継続するとしているとし、またS2Buriの商用サポートも提供していくという。

    S2Buriは、業務のフローそのものを処理するフレームワークであり、エンジンということになる。従来のSeasarプロダクトであれば、RDBMSとの連携にS2Dao、WebアプリケーションインターフェースにMayaaやS2JSFを採用し、フロー処理にPOJOを採用することになる。S2BuriはこのPOJOに対するコンポーネントにあたる。たとえば、インターフェースはMayaa、フロー処理にS2Buri、データベースとの連携にS2Daoを採用することができる。

    業務フローはシステムの要であり、業務システムの実装において必ず定義しなければならない部分。業務フローが複雑になるとシステムも複雑になることが多い。しかも業務フローは変更されることも多く、それに応じてシステムの変更も必要になる。業務フローをPOJOにハードコーディングした場合、業務フローの変更はシステムの大幅な変更を伴うことがある。S2Buriを使ってフローそのものを別途管理することで、変更への柔軟な対応と、システムの見通しの良さを実現することができる。

    S2Buriの名称は鰤(ブリ)から来ている。もともと、ハマチというコード名のもと開発されていたシステムを、フルクラッチから構築しなおしたものであるところからブリという名称がつけられたという。ブリはスズキ目の海魚。代表的な出世魚で、東京近辺ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ、大阪近辺ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリのように成長に合わせて呼称が変化する。

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