英Reuters、動画ニュース・アフィリエイトの実験を開始

    末岡洋子  [2005/12/22]

    ニュース通信会社の英Reutersは12月19日、同社が製作した動画ニュースコンテンツを、ユーザーが自由に自社Webサイト上で提供できる「Affiliate Network」をスタートした。当面はパイロットプログラムとして運行し、来年前半にも正式サービスとしてスタートさせる意向だ。 このプログラムは、Webサイトやブログを運営する企業や個人が、自分たちのサイト上でReutersの動画ニュースを提供できるもの。Reutersでは、パイロット期間中は無料で利用できるとしているが、広告が含まれるという。

    同プログラムを利用するためには、同社サイトにて登録し、Reutersが提供するツールを利用して、自社サイトにビデオプレイヤーを組み込む必要がある。動画ニュースはポップアップ表示ではなく、Webサイト内に統合して表示される。つまり、ユーザー側は閲覧のために新しいソフトウェアをインストールする必要はないことになる。このビデオプレイヤーは、WindowsとMacの両プラットフォームをサポートし、早送り・巻き戻し、次のニュースや前のニュースへのスキップ、音量調節などの機能がある。Reutersによると、ツールの利用は簡単で、数分で設定が終了するとしている。

    Affiliate Network加入者は、Reutersのニュースを1日20本放映できる。Reutersでは、自社で独自にコンテンツを作成することなく、ユーザーに優れたサービスやエクスペリエンスを提供できることをメリットとして上げている。

    Reutersでは、平均して1日約18時間分の動画ニュースコンテンツを製作しており、すでに新聞社やTV局など、450社もの提携企業にこれを提供しているという。今回のAffiliate Networkは、無料でだれもが利用できること、Webをプラットフォームとしていることが特徴となり、自社コンテンツの提供チャネルの拡大やさらなる活用方法を探ることが当面の目的となる。収益などのビジネスモデルは、利用者のフィードバックを得ながら固めていく計画だ。また、ニュースチャネルとしてのブログの役割が大きくなっていることを受け、プレゼンスやブランディングの強化も目的といえるだろう。

    Reutersは今回、インターネットTV会社の米Brightcoveと提携し、同社の技術を利用して実現した。Brightcoveは、米Macromedia(現米Adobe Systems傘下)の「ColdFusion」の設計者であるJeremy Allaire氏が今年立ち上げたベンチャー企業。

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