米Cingular、HSDPAによる高速データ通信対応の3G携帯電話サービス

 

全米最大のシェアを持つ携帯電話キャリアの米Cingular Wirelessは12月6日(現地時間)、第3世代(3G)携帯電話ネットワークサービス「Cingular BroadbandConnect」を発表した。「HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)」による高速データ通信を行えるのが特徴で、下り方向の平均通信速度が400~700kbps、最大で1Mbps超の無線通信環境が利用できる。ノートPCを持つユーザーには、専用カードとソフトウェア、データ通信用の料金プランがセットで提供される。まずは全米の16都市で先行してサービスが提供され、その後全国展開していく。

HSDPAは、3.5世代とも呼ばれる3G携帯を上回る通信速度を提供する規格。NTTドコモが採用しているW-CDMAや、欧州で採用されているTD-CDMAの規格を盛り込んだUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)といった第3世代携帯電話の延長上にある技術だ。3Gでは2Mbpsが下り方向の最大通信となるのに対し、HSDPAでは通信状況に応じた最適な通信手段を選択する仕組みにより、同一帯域で最大14.4Mbpsを達成できるとしている。NTTドコモが世界に先駆けてHSDPAの通信実験をスタートさせたほか、Cingularも米ジョージア州アトランタで実験サービスを行っていた。Cingularのプレスリリースによれば、HSDPAの商用サービスを広範囲にわたって開始したのは同社が世界初としている。

今回HSDPAによる高速3G通信サービスが提供される地域

当初サービス対象地域となるのは、メリーランド州ボルチモア、マサチューセッツ州ボストン、イリノイ州シカゴ、テキサス州ダラス、同州ヒューストン、同州オースチン、ネバダ州ラスベガス、アリゾナ州フェニックス、オレゴン州ポートランド、ユタ州ソルトレイクシティ、カリフォルニア州サンディエゴ、同州サンフランシスコ、同州サンノゼ、ワシントン州シアトル、同州タコマ、そしてワシントンD.C.の計16都市。

今回の発表により、Cingularは一般向け3Gサービス開始を発表した全米で3番目のキャリアとなる。米国では現在、携帯キャリアの事業大再編が進んでおり、大手キャリアの数が従来の6社から4社へと減っている。米国での3Gサービスに最初に名乗りを挙げたのは、当時最大手だったVerizon Wireless、そして2番手にAT&T Wirelessが続く。だが2004年末にCingularによるAT&T Wireless買収が完了し、Verizonを抜いて全米No.1キャリアへと躍り出た。その後、第3位のSprintが第5位のNextelを買収し、契約者数で大きく引き離されていたCingularやVerizonへと食いつくことに成功した。現在では、上から順にCingular、Verizon、Sprint、そしてドイツ系通信企業のT-Mobileの大手4社でシェアを分け合っている状態だ。VerizonとSprintは北米で一般的なCDMA方式を採用し、一方のCingularとT-Mobileは欧州で一般的なGSM方式を採用している。3Gへの対応ではVerizonとCingularが一歩抜き出た形となり、SprintやT-Mobileも段階的に3Gへの対応を表明していくことになると推測される。

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