富士通日立プラズマディスプレイ、世界初の42V型フルHDプラズマパネルを開発

    村田修  [2005/12/08]

    富士通日立プラズマディスプレイは、世界初となる42V型のフルHDプラズマディスプレイパネルモジュールの開発に成功したことを発表した。フルHDパネルとは、国内のハイビジョン放送を、スケーリングを行わずにそのまま表示できる、1920×1080ドットの画素数を持つパネル。

    プラズマディスプレイの小型化が困難であることはよく知られているが、同社では、ALIS方式(Alternate Lighting of Surfaces Method/アリス)と呼ばれる、表示の際に奇数列と偶数列を交互に表示させる技術と、セルピッチを従来の0.3×0.51平方ミリメートルから0.16×0.48平方ミリメートルへと微細化することで、フルHDで42V型という小型化を実現している。ALIS方式は、ブラウン管テレビでいうインターレース方式のようなもので、1080iである国内のハイビジョン方式との相性がよいとされている。また、ALIS方式には、低コストでかつ、一度に点灯するのが偶数奇数の一方のラインであるため、パネルの寿命が長くなるという利点もある。

    その反面、明るさでは、常にすべてのラインが点灯しているプログレッシブに対して不利といわれているが、同社では、開口率を広げる(従来のXGAパネルが50%程度の開口率であったのに対して、今回発表された42V型フルHD ALIS PDPでは、61%の開口率)サステインパルス幅の制御などにより、ピーク輝度1000cd/平方メートルという高輝度を実現している。PDPとしては決して飛び抜けているわけではないが、現在同サイズのフルHDパネルが液晶しか存在せず、そちらと比較すると、一般的に液晶が輝度500cd/平方メートル程度であることから、その明るさは圧倒的。さらに、同社によると、パネルの駆動波形の最適化により、3000:1という高コントラストを実現、より引き締まった黒を表現できるという。

    日立製作所では、2007年春には、このパネルを使用したプラズマテレビを市場に投入するとしている。

    42V型のプラズマディスプレイパネルでフルHDを実現できたことにより、リビングなどで使用されるケースが多いこのサイズに、プラズマという選択肢が新たに加わることになる。より身近な、プラズマフルハイビジョンテレビの登場が期待されるだろう。

    42V型フルHDプラズマディスプレイパネルの主な仕様
    表示サイズ42V型/106cm(対角)
    画素数1920×1080ドット
    アスペクト比16:9
    画素ピッチ(0.16mm×3)×0.48mm
    輝度1000cd/平方メートル
    コントラスト3000:1

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