欧州の次期宇宙計画、"Soyuz"宇宙船に代わる"Clipper"の共同開発など明示

欧州宇宙機関(ESA: European Space Agency)は、ESAに加盟する17カ国の代表およびカナダの代表を集めて、今後の宇宙計画などについて討議する閣僚級の会合を開いた。ドイツのベルリンで今月5~6日に開催された会合では、新計画への予算案などがまとめられた。

今月5日にベルリンでスタートした会合に集まった、ESA加盟各国およびカナダの閣僚

ESAが明らかにした来年以降の予算案によれば、基本的な科学技術研究プロジェクトなどを中心とする「Level of Resources for Mandatory activities」には約31億ユーロ、継続的に研究開発が行われるオプショナルプログラムの「Continuation of Optional Programmes」には約38億ユーロが投入される予定。Continuation of Optional Programmesの中には、国際宇宙ステーション(ISS)のコロンバス(欧州実験棟)打上げなどを目指した「ISS Exploitation(Period 2)」プログラムが含まれるほか、打上げ用の「Ariane-5」ロケットの強化改良、および「Vega」新ロケットの研究開発などが目指されているようだ。

コロンバス(欧州実験棟)の完成イメージ

Ariane-5

Ariane-5の打上げ風景

一方、新たな研究開発プロジェクトが提唱される「Proposals for new activities」には、約19億ユーロの予算が振り分けられる予定になっているという。特に宇宙探査カテゴリーの「Space Exploration」には、約8億ユーロが割り当てられるとされ、ロシア連邦宇宙庁(Roscosmos: Russian Federal Space Agency)と協力して、新たな「Clipper」宇宙船の共同開発に携わる計画が明らかにされている。

Clipperは、繰り返し地球と宇宙空間を往復できる宇宙船として開発され、「Soyuz」に代わる次期輸送システムとして運用される見通し。2006~2007年に実施される「Clipper Preparatory Programme」2カ年研究プロジェクトにおいて、最終設計がまとめられるという。

他にもProposals for new activitiesには、月/火星探査の「Aurora」プロジェクト、地球観測分野の「GMES(Global Monitoring for Environment and Security)」プロジェクト、ブロードバンド通信などの新サービス提供を目指す「Alphasat」プロジェクトなどが並んでいる。

Vegaのイメージ画像

Auroraプロジェクトのイメージコンセプト



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