トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の世界一決定戦「マジック:ザ・ギャザリング 世界選手権」が、11月30日から12月4日までパシフィコ横浜で開催された。
1994年から始まった同世界選手権が日本で開かれるのは、1999年大会に続いて6年ぶり2度目。今大会には66の国と地域から選ばれたおよそ300名の選手が完全招待制により参加した。大会への来場者数は延べ人数で約3,000人。
豊富なカードの組み立てによって生み出される高い戦略性から「インテリジェンス・スポーツ」とも称される「マジック:ザ・ギャザリング」は、ゴルフやテニスのように賞金を賭けたプロツアーが年間を通して組まれることでも知られており、今大会の賞金総額は約5,600万円(46万ドル)にものぼる。
全世界のプレイヤーの頂点を決める個人戦の決勝は、22歳の日本人プレイヤー、森勝洋氏とオランダの強豪、フランク・カーステン氏の対戦となった。激戦の末、森氏が3-1で勝利し、優勝賞金約420万円(35,000ドル)を獲得。日本人の個人戦優勝は今回が初となる。
また「プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」(年間最優秀プロプレイヤー賞)には19歳の日本人プレイヤー、津村健志氏が選ばれた。こちらも日本人としては初受賞の快挙。さらに3対3で戦う国別の団体戦も、日本チームがアメリカチームを下し優勝。開催国としての世界選手権を、三冠という歴史的快挙で締めくくった。
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全世界600万人のプレイヤーの頂点に立った森勝洋氏。そのアグレッシブなプレイスタイルは「ライトニング」と称される |
国内10代最強プレイヤーの呼び声も高い津村健志氏が「プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた |
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団体戦を制した日本チームの3人。左より志村一郎氏、諸藤拓馬氏、大礒正嗣氏 |
「マジック:ザ・ギャザリング」は1993年に米Wizards of The Coastから発売され、日本ではタカラが総販売代理店をつとめる、トレーディングカードゲームの草分け的存在。これまでに7,000種類以上のカードが発売されている。日本語など9カ国語に翻訳され、全世界のプレイヤー総数はおよそ600万人。日本国内だけでも15万人以上のプレイヤーが存在し、中学生から大人まで、幅広い層に親しまれている。ルールや、カードのイラストは世界共通となっているため、言葉の壁を越えて対戦できるのも大きな魅力。大会での賞金については先にも触れたが、日本人最高クラスともなると、年間獲得賞金は1,200万円を超えるという。
「マジック:ザ・ギャザリング」の弟分として開発されたシリーズ「デュエル・マスターズ」も、小学生を中心に人気を呼んでおり、こうしたトレーディングカードゲームはホビー業界でも近年特に勢いのあるジャンルとなっている。
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