スイスのビジネススクールのIMD International(International Institute for Management Development)、スイスのコンサルティング会社のEgon Zehnder International、米ビジネス誌のFast Companyは、世界企業の創造性および革新性などを調査した最新レポート「Fast Track Leadership Survey」の発表を行った。
同レポートは、企業トップなどを中心にして、世界で活躍するビジネスプロフェッショナルの男女1,962名を対象に、今年10月に行われたインタビュー調査に基づくとされる。調査結果によれば、現在最も創造性また革新性に富む企業として、第1位にはApple Computerが選ばれた。その後は、Google、3M、General Electric、IDEO、Microsoft、Dell、Target、Starbucks、IBMなどの順に続いているという。
しかしながら、IT業界に限るならば、米企業は革新的なインド企業によって市場シェアを著しく奪われることになると思うかとの問いに対して、全回答者の85.7%が肯定。中国企業によってIT業界のシェアを大きく奪われるとの見方も、62.4%の回答者によって示されたようだ。また、インド企業がインターネット分野で米企業のシェアを広く奪うとの見方が6割以上、中国企業が自動車業界で米企業のシェアを大きく落とすとの見方が過半数に達したとされている。
Fast CompanyのMark Vamos氏は「今回の調査によって、多くのビジネスプロフェッショナルが、クリエイティブな米企業に対して高い評価を与えてはいるものの、エマージング経済の成長を認識し、(エマージング市場諸国は)単に安い労働力や原料の供給を果たすだけの役割を担っているわけではないことにも気づき始めている」とコメントした。
さらに、全調査回答者の81.1%は、米企業が他国に勝る競争力を維持するために、理工系の人材育成を強化すべきであるとの見方を示したものの、米国内の優秀な人材は、中国やインドを始めとするエマージング市場へと積極的に進出して、自分の才能を自由に発揮していくべきであるとの考えも、約半数の回答者によって明らかにされた。
IMD InternationalのMBA Program DirectorであるSean Meehan教授は「中国およびインドの市場競争力が脅威となってきていることをビジネスプロフェッショナルは認めているが、こうした市場へ進出して、貴重な経験を積んでいく価値も大きいと寛容に考えている」と語った。
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