長瀬産業、PCレスで曲名など自動入力可能なHDDポータブルオーディオプレイヤ

村田修  [2005/11/30]

長瀬産業、TRANSTECHNOLIOGY PROJECTは、HDDタイプのポータブルオーディオプレイヤー「TRANSGEAR HMP-100」を発表した。発売は12月10日を予定している。価格はオープンプライスだが、同社の通販サイトDVDirectでは24,900円で予約がスタートしている。

発表会では、PCレスで使えるという点を強調

ボディカラーは白黒の2種類がラインナップされる。液晶パネルは、モノクロ1.8インチ

HMP-100は、6GBのHDDを搭載するポータブルオーディオプレイヤーだが、HDD上に曲目のデータベースを持つことで、ネットなどにアクセスすることなくID3タグ情報の入力を行うというもの。

CDDBでは、音楽CDのTOCをもとにCDの検索を行うが、HMP-100の場合、アナログ入力した音楽のサウンドデータの波形を解析し、それをHDD上のデータベースに照合、マッチする曲の情報を取り出す。これはCDDBを運営することでも知られるgracenoteの「MusicID」技術によるもの。HDD上のデータベースには約350万曲の波形/曲情報データが格納されており、HDD上で約700MB弱の領域を使用している。つまり、音楽データ用に使用できる領域は、5GB強ということになる。

発売時にデータベースに登録されている曲情報は、2005年10月末までのもので、それ以降に発表された曲については、携帯電話を利用して、曲情報の取得を行う。これは、長瀬産業の「MusicSync」という技術によるもの。

同社は、ポータブルオーディオプレイヤーの市場は急速に拡大しているが、PCを使っていない人は、ポータブルオーディオプレイヤーを使いたくても使えずに、相変わらずMDを使い続けているため、現在以上の普及はそれほど見込めないと分析している。HMP-100は、そのようなPCを使っていない人にも受け入れられる、「完全にPCレスで使用できるポータブルオーディオプレイヤー」として開発した製品だとしている。

現在、PCレスで曲情報を取得できるプレイヤーは、ソニーのNAS-M7HDや、松下電器産業のSC-SX800など、いくつか存在するが、いずれにもインターネットの常時接続環境が前提となっている。しかし、PCを使用していない人が、インターネットの常時接続環境を持っているとは考えにくい。それに対して、携帯電話ならばほとんどの人が持っている。

また、アナログ経由で取り込んだ音楽の曲情報を取得できることから、MDやカセットテープなどのコレクションからの移行も、スムーズに行うことができる。

発表会場で行われたデモンストレーションでは、アナログ録音された音楽を、HDDに内蔵されたデータベースを照会して曲情報を表示させるまでに、1分強の時間がかかっていた。また、携帯電話経由で曲情報を照会した場合にも、ほぼ同じ時間が必要だった。

さて、HMP-100は、PCを使わない人にとってのみメリットがある製品ではない。添付されるソフトウェア「Trans Music Manager」は、PC上で、HMP-100と同様にアナログ入力された曲の波形から曲情報を取得するMusicIDを搭載したライブラリ作成ソフトだ。

PC上に、LPやオープンリールテープなどのアナログソースから取り込んだ音楽ファイルをたくさん所持しているユーザーには、こちらも非常に役に立つのではないだろうか(ただし、CD化されていない曲目については、データベース上に曲情報が存在していないため、対応できないらしい)。

TRANSGEAR HMP-100の主な仕様
対応フォーマット MP3/WMA(DRM対応)/WAV
入出力 MiniUSB 2.0/ヘッドフォン/Line-In/Mic-In
充電時間 3時間30分(1時間30分で80%充電)
連続再生時間 約15時間
サイズ 60mm(W)×98mm(H)×14.5mm(D)
質量 98g

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