騰迅、招商銀行と提携しQQカードを発行

戴玉才  [2005/11/29]

中国のインターネット企業・騰迅(TENCENT)は、中国招商銀行(CHINA MERCHANTS BANK: CMB)と提携してQQカードを発行する。提携記念の発表会が11月上旬、清華大学で行われた。

TENCENTは、中国ではオンラインチャットサイトの最大手。可愛らしいマスコットの"ペンキー"が登場する「QQチャット」がチャットの代名詞となっているほど、若者の間で絶大な人気を誇っている。一方の招商銀行は中国で初めて株式上場を果した民間銀行で、良質なサービス、豊富な品揃え、上品な接客空間などで、大都市のエリート層、特に若手のビジネスマンや大学生の間で人気が高い。

QQカードは、騰迅のQQチャットと招商銀行の「一カ通」(※)カード(All in One Card)を統合させたもので、QQ番号と一カ通の番号をリンクさせておけば、騰迅が提供する各種のサービスと招商銀行の一カ通が提供する金融サービスをオンラインでスピーディーに受けられるようになる。QQカードのメインユーザーは、騰迅と招商銀行がともに得意とする顧客層、つまり都市部の若手中流階層と設定されている。

発表会の席上で、騰迅CEOの馬化騰氏は、「いかにして便利で安全なオンライン支払いサービスをユーザーに提供できるかという難問が、これまで銀行とインターネット企業を悩ませてきた」と、QQカード誕生の背景に言及。そのうえで、「今度の提携はインターネット企業と銀行のオンライン業務における真のイノベーションだ。この革新的な商品は、かならずやオンライン業務における利便性と安全性の間の矛盾という課題を解決し、ユーザーに受け容れられることだろう」と自信を示した。

馬化騰氏はさらに、「当社は、当社の商品とサービスが水や電気のように人々の生活に溶け込み、人々の生活の質を向上させうると信じている。こうした望みを達成するためにも、当社自身のイノベーションと努力だけではなく、招商銀行のように優秀で、専門的な力をもつパートナーとの協力が欠かせない」と、今回の提携の意義を強調した。

招商銀行行長の馬蔚華氏は、「中国の国内銀行は、小売銀行への戦略的な転換期にある。当行は大学生を最も重要なユーザーととらえており、最も先進的なオンラインサービスでユーザーのニーズを満足させるため、騰迅との提携に踏み切った」と述べた。

QQカードは中国ではじめてのB2C Bundled Service Cardとなる。今後の中国におけるインターネット企業と銀行との提携に大きな影響を与えることは必至だ。

※ 「カ」は「上」と「下」を合わせた形状の漢字

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